元ラグビー日本代表チームマネージャー
JK、エディ、JJと、日本代表HC三代に仕えたチームマネージャーの本。
JKの2大会は6敗2引き分けと結果は出ず。
エディは南ア撃破で3勝1敗、しかし決勝トーナメント進出はならず。
JJは日本大会4勝1敗決勝トーナメント進出とフランス大会2勝2敗だが、
この本では日本大会まで。
著者は日本大会まで絡んだのかな。
ブライトンの奇跡は会場入りから緻密にマネジメントされていたのはエディの本で知っていたが、
著者がその苦労を担っていたのは初めて知った。
しかしその彼が、日本大会の開幕戦では、皇室による通行止めで10数分会場入りが遅れた、
というのは初めて知った。ロシア戦の苦戦の一因では、と著者は悔しがる。
読み進めるにつれ、やはりチームづくりはエディが繊細なのだなあと思う。
JJとトニー・ブラウンのコンビもいろいろなところで優れたマネジメントを見せるが、
やはりエディ。と、エディ贔屓としては思ってしまった。
それは田村のインタビューでもわかる。
田村はエディ時代は控え、JJ日本大会では10番を背負った男。
しかしチームの頭の中はエディの考えが占めていた、という。
JJは自由にやらせるからでもあろう。オールブラックススタイル。
やはりエディの遺産で日本大会は決勝トーナメントに行けたのかな。
この本を読むのと時を同じくして、プロジェクトXはラグビー。
「ミスターラグビーがつないだ魂のパス ラグビーワールドカップ2019日本大会」
平尾誠二がJJに自由なラグビーを託した、というストーリー。
オフロードパスの解禁は間違いなくJJ時代からだが、
自由なラグビーが花開いての4戦全勝だったかは疑問。
稲垣のトライをその例に挙げていたが、、、
やはり福岡堅樹の存在が大きかったなあと私は思う。
そして、どうしても今のエディジャパンに思いがつながる。
マオリ戦、前半は超速ラグビーが冴えたが、
後半は息切れ、逆にマオリにいいように走られた。
ブレイクダウンで負ける。
2015,19,23とティア1と互角近く闘ってきた日本代表の姿はもはやない。
ウェールズ戦で同じようなことが続けば、未来が見えなくなる。
優しくなったと言われるエディ。チームをしっかり作ってほしい。
メンタルコーチは誰なのかな。。
エディは福島香織さん、JJは外人、、
いまはどうなっているのか
体力、メンタルとも不安だ。
プロローグ
第1章 ジョン・カーワン―情熱と信頼のリーダーシップ―
(ジョン・カーワンとの出会い;「武士道精神」と「ファミリー」の導入 ほか)
第2章 エディ・ジョーンズ―徹底管理と戦略のリーダーシップ―
(エディ・ジョーンズの「正しいやり方」;チームマネージャーの役割の明確化 ほか)
第3章 ジェイミー・ジョセフ―主体性と適応のリーダーシップ―
(ジェイミー・ジョセフ体制の船出;コーチの力を最大限に引き出す ほか)
特別対談1 大野均(まさかウェールズに勝てるようになると思わなかった)
特別対談2 五郎丸歩(憧れの存在とは何かを考えた濃密な4年間)
特別対談3 田村優(RWC2019のスコットランド代表戦がベストゲーム)
エピローグ
日本代表のRWCの記録