作品一覧

  • 霧枯れの街殺人事件
    -
    1巻660円 (税込)
    霧で人間まで草のように枯れていく……。霧深い北の街の奇怪な事件。本格ミステリー――北国の街、久寿里。1年の半分は霧に、冬は雪と氷に閉ざされた所だ。真夏でもぐずつくことの多い空に人々の心は晴れない。この街で、さらに陰鬱な事件が起こった。若い女性の首吊り死体と密室の中の首なし死体が発見されたのだ。署長に嫌われ捜査の主流から外れた4人の刑事が犯人を追う! <『霧の町の殺人』改題作品>
  • 三重殺
    3.0
    1巻660円 (税込)
    刑事の私は、矢萩利幸という名を3度も聞いた。まず、首なしのバラバラ死体、次に首なしの焼死体、最後に崖から突き落とされた男の身元として……。顔は分からなくとも、死体が3つあるのだ。さらに犯人らしき人物も名前が同じ。最初に人を殺し、その後、殺されたのか……。怪事件の真相は? トリック・ミステリー。
  • 絵の中の殺人
    -
    1巻662円 (税込)
    現役を引退した元プロ野球選手。なぜか第2の人生は、美術学校の事務員。その歓迎会の夜、上司がアトリエで殺された。だが1年前には、理事長が殺されていた。今回の被害者は、実は理事長の子飼いだった。理事長の威光をかさに粛清を行っていた悪評の人物。事件はにがい思いをした者たちの反撃なのか。それとも? 元野球選手の探偵が決めた見事なスクイズ。美しい絵画が凶器になった? トリック・ミステリーの傑作。
  • 冥王の花嫁
    3.3
    1巻827円 (税込)
    戦慄の連続首なし殺人! 空前絶後の動機とは? ――切断された首を腹部に埋め込まれた、女性の全裸死体が発見された。ギリシア神話に登場する女面鳥体の怪物(ハーピー)との関連性を、深町警部補から訊かれた舞台演出家・団精二(だんせいじ)は、「ハーピイには姉妹がいる」と連続殺人を示唆。そして惨劇は予言通りに、次々と発生した! 想像を絶する動機を胸に秘めた、猟奇殺人犯の正体は?
  • ホラーセレクション 平成都市伝説
    3.8
    1巻990円 (税込)
    都会の闇に紛れ、人から人へ。嘘か真か、密やかに囁かれる。そんな話を稀代のストーリーテラーたちが料理しました。彼らが生み出す珠玉の「都市伝説」をどうぞご堪能あれ。
  • ホラーセレクション 暗闇
    3.0
    1巻990円 (税込)
    ホラーの宴へようこそ。ここには闇をテーマにした7つの杯を用意いたしました。闇に潜むモノ、闇から襲いくるモノ、闇に染まりしモノ……。『暗闇』を存分にお楽しみください。収録作品:井上雅彦「闇仕事」、花田一三六「紛失癖」、奥田哲也「ダンシング・イン・ザ・ダーク」、宝珠なつめ「棲息域」、山下定「ブラインドタッチ」、友成純一「おごおご」、菊地秀行「戦場にて」、井上雅彦×尾之上浩司・対談

ユーザーレビュー

  • ホラーセレクション 平成都市伝説

    Posted by ブクログ

    「都市伝説」テーマのホラーアンソロジー。「都市伝説」そのものがもともとホラーなんだから、このテーマは面白くないはずがない!
    ユーモアの効いた梶尾真治「わが愛しの口裂け女」、異形テイストがとことん溢れる井上雅彦「飢えている刀鋩」などなどどれをとっても逸品ぞろいかなあ、という気がするけれど、個人的に気に入ったのは北原尚彦「怪人撥条足男」。「ばね足男」についてはあまり知らなかったのだけれど、このラストでやられたなあ、という思いがいっぱい。

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    2010年02月02日
  • 冥王の花嫁

    Posted by ブクログ

    何故こんな名作が埋もれているのか。
    衝撃的な犯行動機とその方法に度肝を抜かれた。

    凄惨な内容ではあるけれど、他に類を見ないユーモア溢れる探偵が見た目も相まって、いい塩梅に仕上がっている。
    神話や昔の漫画等を織り交ぜ紡がれるミステリーは読者を飽きさせることがなく、真相に至る場面においては物語に入り込んでしまう。

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    2025年02月11日
  • ホラーセレクション 平成都市伝説

    Posted by ブクログ

    実は(?)本日引越しでした。世の中、やっぱり何でもその道のプロに任せるのが一番!今日は運送屋さんからガス屋さん、はたまたインテリアデザイナーの方まで「引越し」というテーマでお話ができなかなか楽しい一時を過ごせました。クタクタですけどね・・・。なので今日は引越しに関連付けて「都市」をテーマにした一冊を。
    みなさん都市伝説ってご存知ですか?平たく言えば「うわさ」ですが、特に妙に真実味のある奇妙な噂を総称して「都市伝説」と名付けている気がします。良く知られている例として"口さけ女"や"学校の7不思議"なんかがあります。発端はアメリカらしく、まさにそのまま「Ur

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    2010年02月11日
  • 冥王の花嫁

    Posted by ブクログ

    ホラー寄りのミステリと言うより、ミステリ的な部分は添え物で、ホラーと考えた方がよさそうではある。ただ扱っている事件そのものの陰惨さグロテスクさに比べて、語り口は極めてユーモラス。所謂スプラッタで、ホラーじゃなくてコメディに振れてしまったものが、たまにあるけど、あの手ともちょっと違うのだな。ファルスと呼べばいいのかも知れない。唯一無二の個性だなとは思います。

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    2023年07月06日
  • 冥王の花嫁

    Posted by ブクログ

    首を切断して、それを腹部に押し込むという殺人方法は猟奇的だが、実際の解体などの描写はないので、それほどグロいとは感じない。主人公の深町刑事と検視官との会話や、事件を解き明かす切れ者だが変人の舞台演出家の団精二との会話は皮肉やユーモアにあふれていてなかなかいい。殺人動機が、だからどうしたという感じではあるが、読ませる文章なので、よしというところかな。

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    2019年10月01日

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