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「川島徹」の「家族は知らない真夜中の老人ホーム ――やりきれなさの現場から」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
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「川島徹」の「家族は知らない真夜中の老人ホーム ――やりきれなさの現場から」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
Posted by ブクログ
『メーター検針員テゲテゲ日記』の川島徹さんがその後、介護施設で働いていたことが語られる。それが見ていられないようなひどい施設で、そんな施設はほんの一握りであると思いたい。うちは父方と母方の祖母が二人とも最後は施設のお世話になっていて、馴染みがあるし、母もかなり弱って来ていていつ施設に入るか分からない。
特にひどいのが死にかけているおばあさんにスプーンを使わせず、箸を使わせて、顔を上げられない状態なのに食べ物を口に詰め込むなどの虐待だ。決して他人ごとではなく自分も将来そんな目に会うかもしれない。これから先、日本が今以上に貧しくなったらもっとひどくなる。恐ろしい。
Posted by ブクログ
虐待や殺人、セクハラなんかとも紙一重な世界。汚物を処理したり、リハビリをするという建前によって「できない事」を入居者に強制し続けたり、男性介護士による女性の排泄の世話に対しても、かなり限界を超えている。ここでは、簡単に人が亡くなってしまう。
一方で、アルツハイマーやレビー小体型認知症(幻視が見える)、お漏らししたり、食事を溢す、風呂に入れない人たちを相手に、介護する側もストレスが限界に達している。介護士同士のパワハラや虐めも。気がおかしくなりそうな介護士たち。
ここは地獄だ、と思ってしまう。著者の語りが飄々としているから内容は重くなり過ぎないように出来ているが、著者は著者で開き直っている所