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  • ドキュメント 北海道路線バス ――地域交通 最後の砦
    4.0
    鉄道廃線を引き継いだ北海道の路線バスは、過疎化や少子高齢化により危機に瀕している。自然環境もきびしく、冬の日本海沿いでの運行は突風、ホワイトアウト、猛吹雪で困難を極めるが、運転手は高度な運転技術と旺盛な使命感で日々闘っている。バス輸送の現場はいかなる問題に直面しているのか。運行管理者、運転手の生の声を徹底取材。DMV、BRTの現在や、イギリスのバス復権の動きも調査し、バス2024年問題や運転手不足への対策に向けた提言も行う。 【目次】まえがき/第一章 真冬の路線バス――過酷な気象条件のなか北を目指す/第二章 自然とのきびしい闘い――今日も走る国鉄代替バス/第三章 生活バス路線を守る――道東・中標津町の闘い/第四章 道北を走る長距離都市間バス――札幌~枝幸298㎞、5時間半の旅/第五章 日本最北のバス路線――宗谷バスを走らせる人たち/第六章 人手不足社会への試行――自動運転バスはどこまで進化するか/第七章 DMVとBRT――バスの可能性を広げる試み/第八章 イギリスのバス復権――徹底したバス優先施策で利用客を呼び戻す/第九章 続く路線バス運営の試練――コロナ禍と2024年問題/終章 バス運転手不足への提言/あとがき/参考文献

ユーザーレビュー

  • ドキュメント 北海道路線バス ――地域交通 最後の砦

    Posted by ブクログ

    北海道の鉄道は次々と廃線・廃駅が進み青色吐息だが、代替交通手段となったはずの路線バスも、乗降客数減と運転手不足で風前の灯との事。
    厳冬期の特に海沿いの道路状況の過酷さの中で、事故無く運転するドライバーは正に特殊技能者であり、そうそう代わりの人を見つけられるものではないだろう。
    こういう厳しいけど無くてはならない仕事に従事する人の待遇面を何とかできないものか、とよく考えてしまう。ITなど成長産業だけでは社会は成り立たず、もう少し再配分する仕組みがあっても良い気がするのだが…

    根釧台地の殖民軌道や標津線の経緯なども書かれていて、鉄道好きにも読み応えがある。

    0
    2025年08月11日

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