惜しい本。後半の自由と安全のジレンマの問題は、具体例も交えて書かれており、とてもわかりやすく知的好奇心をそそる。だが、前半部のジハード主義の系譜や歴史は詳細だが、体系的でなく、脈絡なく違う話が始まるので読むのがしんどい。作者が下手なのか編集がダメなのか……。もう1つは、出典が不明な部分が多い。遠い外
...続きを読む国の普段知り得ないような事実については、真偽を確かめるのが難しい。だからこそ、反証可能性を担保するためにも、出典を書いて欲しかった。これらの点を留保すれば良本だと思う。何も伝わってこない筆者の謎の図解はご愛敬