奥田修二の作品一覧
「奥田修二」の「喋る!鎌倉時代」「何者かになりたくて」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
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小説・文芸
Posted by ブクログ
ガクテンソク奥田さんのエッセイ集。noteの連載を見つけた編集者さんが、世のおじさんたちにも響くのでは?と思い「自己啓発本ほど硬くなくそれでもおじさんたちが前向きに頑張れるような本」という話を持ちかけて出版に至ったそうだ。
時期は2020-2024年、M-1のラストイヤーが終わり、上京を決意してからTHESECONDで優勝するまでのことが綴られている。自分に「四十路独身上京漫才師」と言うラベルを貼る奥田さんの、すいもあまいもが詰まった一冊は情熱と哀愁に包まれていた。
一章は奥田さんの人となりが知れる自己紹介や趣味のこと。二章から漫才編に入る。
舞台のこと、ネタ作りのこと、楽屋での過ごし方、得意なもの・苦手なものとの付き合い方。『後輩はセンスを、先輩は技術を、同期は方向を教えてくれる』という言葉が印象に残っている。
3章『何者かになりたくて』は、THE SECOND2023〜2024までのリアルな日記。
『実力以上のものは当日の舞台が、お客さんが、引き出してくれるもの。自分でできる準備は100まで』。舞台袖で人のネタを見てお客さんの質を掴み、自身のネタを調整するのは名人芸すぎる。
そして4章『何者かになれなくても』も、2,3章と共にこの本の真骨頂だと思った。めっちゃ面白い。ビジネス本よりリアルな処世術が書かれているのだが、リアルだと感じたのは「稼ぎたい」という気持ちを一旦置いているからだと思う。金言をいくつもメモしてしまった。ぜひ読んでほしい。