嶋田泰子の作品一覧
「嶋田泰子」の「たんぽぽはひとがすき」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
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「嶋田泰子」の「たんぽぽはひとがすき」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
Posted by ブクログ
たんぽぽの絵本はたくさんあり、特に平山和子(福音館書店)の『たんぽぽ』は科学絵本の名作だと思う。
たんぽぽ絵本は絵で描かれたものが多いので、これはその点でも貴重だと言える。
埴沙萠(1931〜2016)は植物の写真家で多くの写真絵本を残している。
この本は彼の写真から再構成された本。埴さんの写真を活かして、幼児から楽しめる絵本になっている。
見返しの、たんぽぽより下のアングルから撮った写真(地面に這いつくばって撮っただろう写真)は真っ青な空に向かって伸びるようにたんぽぽの花が咲いている。花にピントが合っているが、茎に生えている毛まで写っている。空とたんぽぽの分量が絶妙。
裏表紙の着地したタネに
Posted by ブクログ
私はたんぽぽという植物が好きだ。道路の側溝、コンクリートの隙間、歩道やあぜ道で、我々は見るでもなく彼らの姿を目に映している。春を知らせる鮮やかな黄色や、小さなパラシュートの綿毛たちに心を惹かれるのはもちろん私だけではないと思う。
そんなたんぽぽファンから見た本書は、なんと彼らの謎に包まれた生存戦略を垣間見ることができるのである。地中においても密やかにしなやかに、そして決して諦めない生き方には恐れ入る。地上ではなんだか愛らしく振る舞う彼らの強さに、私は唸らされるばかりである。
そういえば最近たんぽぽを見ることが減った気がする。次の春には探しに行くとしよう。