荒井訓の作品一覧
「荒井訓」の「超解読! はじめてのフッサール『イデーン』」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
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「荒井訓」の「超解読! はじめてのフッサール『イデーン』」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
Posted by ブクログ
同じ事物を見たとしても、それを知覚する身体の内受容感覚、その形成にも影響する〝日常の経験“によっても認知世界は揺らぐ。よく用いる例えで言えば、〈鯛の姿造りをグロいと思うか美味しそうと思うか〉、これは食文化にも絡んだ経験と身体的なもの、お腹の空き具合による。
フッサールは、「世界も科学もすべて、意識の中で意味づけられた現象である」という立場を明確にする。ただしこれは「世界は君次第だ」という相対主義ではなく、「世界が現象として成立する条件」を明らかにする作業である。
ー まずヨーロッパの「認識問題」とそれが大きな難問であることの理由からはじめよう…とくにゴルギアスは三つの興味深い論証をおいた。
Posted by ブクログ
「100分de名著」で取り上げられたのをきっかけに、積読になっていた本書を読んだ。
確かに難解で、解像度が無駄に高い独特な言い回しと用語でくどくどと語っているが、主張自体はシンプル。
白黒映像に男の子の笑顔が映し出される。ズームアウトすると、男の子は戦場に立っていた。側に倒れている人もいる。
でもさらにズームアウトすると、そこは映画のセットの中だった。
このように体験は何が見えるかによって意味が変わってくる。映画の撮影所の外で火事の炎が近寄ってきていた、といった具合に後から意外な情報が加わる可能性も否定できない。このように、ある現象が変化しながら組織化されていくメカニズムを「現象」と呼び