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  • 超解読! はじめてのフッサール『イデーン』
    3.0
    1巻1,265円 (税込)
    難解な哲学書をわかりやすく解説する「超解読!」シリーズ最新刊! ヨーロッパ哲学の最大の難問=認識論の謎を解明した二十世紀哲学の最高峰をわかりやすくかみ砕いて解説。 「普通認識は可能か」。ギリシャ哲学以来続く認識問題の難問。なぜフッサールは、この認識問題を解明するためには根本的な「視線の逆転」が欠かせないと主張したのか? ヨーロッパ哲学にパラダイム転換をもたらし、人間と社会についての新しい「本質学」の道を開くこととなった現象学の核心に迫る! フッサール現象学は、存在論哲学のハイデガー、言語哲学のヴィトゲンシュタインとならんで二十世紀哲学の三つの最高峰をなす。しかし現象学の根本動機、根本理念、根本方法は、ここまで大きな誤解に晒さらされ続けており、それは現在にまでいたっている。フッサール現象学の最大の功績は、ヨーロッパ哲学の最大の難問といえる認識論の謎、哲学的な普遍認識の可能性についての謎を完全に解明した点にある。にもかかわらず、ここまでのところ、フッサール現象学のこの根本動機が明確に指摘されたことはなく、したがって、その解明の方法のエッセンスが明示されたこともない。――「序論」より

ユーザーレビュー

  • 超解読! はじめてのフッサール『イデーン』

    Posted by ブクログ

    同じ事物を見たとしても、それを知覚する身体の内受容感覚、その形成にも影響する〝日常の経験“によっても認知世界は揺らぐ。よく用いる例えで言えば、〈鯛の姿造りをグロいと思うか美味しそうと思うか〉、これは食文化にも絡んだ経験と身体的なもの、お腹の空き具合による。

    フッサールは、「世界も科学もすべて、意識の中で意味づけられた現象である」という立場を明確にする。ただしこれは「世界は君次第だ」という相対主義ではなく、「世界が現象として成立する条件」を明らかにする作業である。

    ー まずヨーロッパの「認識問題」とそれが大きな難問であることの理由からはじめよう…とくにゴルギアスは三つの興味深い論証をおいた。

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    2025年08月14日
  • 超解読! はじめてのフッサール『イデーン』

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    「100分de名著」で取り上げられたのをきっかけに、積読になっていた本書を読んだ。

    確かに難解で、解像度が無駄に高い独特な言い回しと用語でくどくどと語っているが、主張自体はシンプル。

    白黒映像に男の子の笑顔が映し出される。ズームアウトすると、男の子は戦場に立っていた。側に倒れている人もいる。
    でもさらにズームアウトすると、そこは映画のセットの中だった。

    このように体験は何が見えるかによって意味が変わってくる。映画の撮影所の外で火事の炎が近寄ってきていた、といった具合に後から意外な情報が加わる可能性も否定できない。このように、ある現象が変化しながら組織化されていくメカニズムを「現象」と呼び

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    2025年07月23日

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