信藤玲子の作品一覧
「信藤玲子」の「「ほどほど」にできない子どもたち 達成中毒」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
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「信藤玲子」の「「ほどほど」にできない子どもたち 達成中毒」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
ビジネス・実用
Posted by ブクログ
タイトルを見て気になったので読んでみました。
「ほどほどにできない子どもたち」とありますが、ほどほどにできないのは、親からのストレスやプレッシャーのせい。
とくに、高学歴や優等生的な振る舞い、アスリートとして優秀であることを求められることによるストレスやプレッシャーが、子どもたちを「ほどほどにできない状態」つまりは「達成中毒」のような状態に追い込んでしまう。
そんな子どもたちを、不要なストレスやプレッシャーから解き放ち、子どもたちが置かれた環境をより適切にしていくために、親として接し方をどのように変えていけばよいのかを述べたのが本書。
アメリカの話ではありますが、日本でも同じようなストレスやプレッシャーを感じている子どもは多いはず。
そして、自分自身は、親として、そういったストレスやプレッシャーの原因になっている可能性を感じ、これまでの子どもへの接し方を反省するとともに、子どもへの今後の接し方を考えながら読み進めることになりました。
子どもは、高学歴でなくても、振る舞いが決して優等生でなくても、いるだけで価値のある、誰かにとって大切な存在であることを、親として理解することの大切さ、そして、その理解を子どもに対してどう表現すべきかを、本書は丁寧に説明しています。
たとえば、過剰と思えるような授業の履修やスポーツに対する取り組みは軽減し、その代わりに、地域の人に役立つような活動を促すことは、子どもが、誰かの役に立つことを感じることにつながり、そしてそのことは、自分自身は誰かにとって大切な存在であることに気づくことにつながる。
そういう経験を積み重ねることで、子どもは、自分自身を大切にできるようになるとともに、周りの人も大切にするようになる。
そんな事例がたくさん紹介されています。
ちなみに自分は、社会人になってからずっと、職場のメンバーとの「仲間意識」を大切にしてきました。
そして、本書でいう「大切」さは、自分が大切にしてきた「仲間意識」に近いものだと感じました。
「大切」の形はきっと一つではないですし、これからも職場では「仲間意識」を大切にしていこうと思いました。
そして同時に、子どもの「大切」さを、これまで以上に考え、具体的な行動に移していきたいと思わせてくれた、そんな一冊でした。
Posted by ブクログ
子育てする親として読んでおきたい本
子どもに成功や幸せを与えたいと誰もが思うが、それっていったいなんなんだろうか?行き過ぎた物質主義は幸せからどんどん遠ざかってしまうのだなと感じた
徹底育児についても思い当たる節が大いにあった。現代は自分を犠牲にしてでも子育てにコミットすべきだという考えが蔓延しており、私自身もその呪縛に囚われている
しかし、自分自身を大切に出来なければ、子供も自分を大切にすることを学べない、というのは目からウロコだった
子育て中で自分のやりたいことは後回しにする癖がついているが、自分自身も大切にする必要があるなと感じた
Posted by ブクログ
原題はNever Enoughで、邦題は「ほどほどにできない子どもたち」だが、「ほどほどにできない大人たち」もしくは、「ほどほどにさせてもらえない子どもたち」でも良かったのではないだろうか。
内容としては、米国の中流以上の家庭で如何に教育が加熱して子供たちを追い詰めているかを論じている。より良い(とされる)将来を得るために、勉強に加えて、スポーツやボランティア活動など、過密なスケジュールと過度なプレッシャーに晒され、心身を病む子どもの姿が描かれている。
教育の加熱が、中国、韓国、日本などの東アジアで進行していることは認識していたが、欧米でも同じなのは意外であった。現代においては、先進国の多くで見られる事なのかもしれない。個人的な仮説では以下の5つの原因からこの状況が生じている気がする。
① 社会の不確実性
② コミュニティの解体
③ 親の成功体験
④ 情報の氾濫
⑤ 大人時代の過度な重視
つまり、先の見通しが立て難く、昔のようなコミュニティのセーフティーネットも期待できない個人主義の社会で、教育を誤れば、子供が不幸になるという脅迫観念が、まず親にあるのだと思う。
その上で、自身も努力した上で競争に勝ち、一定程度の社会的地位を築いた成功体験を持つ親が、次から次に流れてくる情報に影響されて、あれもこれも子供にやらしてしまうという状況なのではないだろうか。
そして何よりの原因は、大人になってからが人生の本番であり、子供時代はその準備期間と捉える考え方だと感じる。幼児死亡率が高かった昔の日本は、「大人になってから」が保証されていない為、子供の時にたくさん遊ばせてあげるという意識が強かったと聞いたことがある。この話の真偽は置いておき、人生に準備期間も本番もなく、生まれてから死ぬまで全てひっくるめて人生であり、将来に備えるのと同じかそれ以上に、その時々を幸せに暮らすことが大切だという考えが重要なのではと感じた。
そして、子供が幸せであるために、親が気をつけるべき最も大切なことの一つは、能力の優劣や性格の良し悪しに関係なく、無条件で親は子供を大切に思っていると、子供に理解させる事だと再認識した。