作品一覧

  • あの夏に捧ぐ逢いことば
    値引きあり
    5.0
    1巻554円 (税込)
    「わたしを連れてってくれませんか。誰もいない、どこか遠くへ」  何かを「願う」ことにトラウマを抱える修也へそう願ったのは、緑色に輝いて、人気youtuberでーーそして、AIの少女・愛岳ユウ。  「逃げ出してきた」と言う彼女に押される形で始まった、夏の逃避行。仄甘い共犯者と駆け抜ける夏は、全てがどうでも良くなるくらい、美しくて。その日々が、修也の心の傷を優しく縫い合わせていく。  しかしある時、ユウが修也の元を訪れた本当の目的を知りーー 「それでも僕は、ユウと一緒にいたいよ」  だから、このことばを捧ぐ  たった一ヶ月しかなかった、間違いだらけのあの夏に。
  • 星が果てても君は鳴れ
    3.9
    1巻770円 (税込)
    「見つけてあげるわよ。正しい音色の、奏で方」  他者の影が纏うノイズに侵され、命を絶とうとした俺の前に、突然そいつは現れた。元国民的女優の、星宮未幸。素顔は勝気で、時々猫かぶりで……そして、未来が視える少女。  俺の自殺を止めるため始められた、奇妙な同棲生活。過去の傷を優しく上書きするような日々には、小気味良い音色が鳴り始めーー  だけど、俺は何も知らなかったんだ。あいつが走り続けた意味も、その足を止めてしまった理由も、未来に隠したたった一つの悪戯でさえも。  これは、過去と未来を乗り越える別れの青春譚で、そして、悠久の時を超えても響き続ける愛の物語。

ユーザーレビュー

  • あの夏に捧ぐ逢いことば

    Posted by ブクログ

    願うことにトラウマを抱える修也のもとにAIの少女愛岳ユウが出会うことで彼らの夏の逃避行が始まる。 ボーイミーツガールな物語がすごくよかったです。だんだんトラウマを克服していき徐々に成長していく修也も成長物語でもあった気がしました。AIと人間との違いは、電子機器である、ユウの目的とは、人生を悲観していた。彼に彼女が訴えたかったことは何だったのか??それは私自身の心にも響く言葉でしたね。願うことを否定してきた彼にとっては、本当にユウとの出会いはかけがいのない人生への分岐点だったのではないかと思いました。

    0
    2025年09月08日
  • あの夏に捧ぐ逢いことば

    Posted by ブクログ

    前作『星が果てても君は鳴れ』でお洒落かつ強烈な印象を残した作者の待望の新刊!

    厳密に言うと続き物ではない1巻完結ものですが、前作と今作両方に通じるテーマがある上、前作を読んだ人は更に楽しめるポイントも織り込まれています!なので前作から読み進めることを推奨。

    そして後半から面白さが加速し、読後感がとにかく秀逸!なので、どうか途中で切らないで最後までこの物語を見届けてほしいと思います。

    0
    2025年09月02日
  • 星が果てても君は鳴れ

    Posted by ブクログ

    著者初読。KU。あらゆる物から音を感じ、そのノイズに悩まされていた月城一輝は全てに絶望して死を選択する。そこに突如現れ一輝の目論見を阻止した少女星宮未幸は人気絶頂で突如引退した元女優。未幸に言われるがままに同居生活を始めるが、そこにはツラい過去を持つ未幸の妹で中学生の引き篭もり瑠姫那もいる。事前情報なしで手に取りましたがすごい感動しました。最後なんか涙なしではとても読めない笑。はじめましての作家さんでここまで刺さったのは自分の中では珍しい。これがデビュー作という事で今後の作品も期待大です。再読不可避。

    0
    2025年03月19日
  • 星が果てても君は鳴れ

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    うん、なかなか良かった。良かったのだけどーー

    いわゆる難病話。
    ボーカロイドの楽曲と組み合わせて死後もヒロインの歌声が世界に広がっていく展開はすごく良かった。
    ただ人が亡くなる話を読む時いつも思うのだけど、その設定はある意味卑怯だ。
    だって絶対切なくなるの決まってるもの。
    なので展開が読めた時点で、どうしても構えてしまって素直に感動できなかったのが悔やまれる。

    ところで、このお話を読んでて、そういえば美空ひばりの新曲を作ったプロジェクトがあったなと思い出した。
    最近のAIの技術を使えば、歌だけでなく映像も新たに作り出せるらしいのでスクリーンの中で死者を生き返らせる事が現実になるかもしれない

    0
    2024年12月05日
  • 星が果てても君は鳴れ

    Posted by ブクログ

    読みやすさ★★★★☆
    誰かにあげたくなる★★★★☆
    満足度★★★★★

    ┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈

    読後タイトルを読んで心にぐっと切なさと愛おしさの波が押し寄せて、思わず目が潤んでしまいました。
    あと、挿絵のタイミングが絶妙すぎて唸ってしまいました……。

    なんだかページをめくる指が止まらなくて、気がついたら一気読みをしてしまいました。
    この世界で言うVOCALOIDと、歌と、生を絡めるとこんなに綺麗で儚くてきらきらとした物語ができるんですね。

    王道的なボーイミーツガールではありますが、恋愛のお話というよりも、これは愛のお話です。

    0
    2024年09月15日

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