秋山浩司の作品一覧
「秋山浩司」の「明日町こんぺいとう商店街」「明日の湯」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
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「秋山浩司」の「明日町こんぺいとう商店街」「明日の湯」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
小説・文芸
Posted by ブクログ
東京の下町にある銭湯「明日の湯」の三代目三助の元に起こる騒動。
今流行りの「お仕事小説+日常の謎+恋愛要素」という作品のひとつでしょうが、実はお仕事小説としてもミステリとしても恋愛要素も今ひとつ中途半端な感じがするのです。だからと言って面白くなかったかというとそうではなく、とても居心地のいい作品だったのです。それは明日の湯という銭湯の心地好さに通じるものなのでしょう。
銭湯も斜陽産業の代表格のひとつです。だから現実として廃業する所も多くあります。存続を賭けて新しいアイデアやサービスを投入する所もあります。でもここで描かれる明日の湯は(もちろん経営が厳しいという描写があるけれども)そこをメインとしていないのですね。日々の営みとしての銭湯が描かれています。その中で起こる騒動と謎。まずは何をともあれ明日の湯自身の魅力を前面に書かれていたからこそ、居心地がよかったのかも知れません。
ばあちゃんが急に店を畳むと言い出した理由、不登校となった女子高生の気持ち、母の元に現れた謎の女性、脱衣所に忘れられた海外の少年、不意に戻ってきた父親。三助はその騒動にてんてこ舞いになりながらも、自分と明日の湯の関係を見出していきます。
Posted by ブクログ
スカイツリーを見上げる下町の片隅にある、架空の商店街の物語、第3弾。
知らない作家さんの名前も増えてきたが、今回もまた一段と、箱庭世界が充実していった。
自分のコレクションが増えていくような気持ち。
自営業と後継ぎという定番の物語、古くなってしまった業種、逆に商店街にはそぐわないようなおしゃれな店舗のことなど、品ぞろえ多数。
その中、シリーズで一番最初のお話だったカフェ・スルスのその後の様子を知ることができてよかった。
また、店の内情は一つもうかがわせず、舞台として使われている「アイスバイン」は、ちょっと異色で、文学的にして官能的である。
『明日の湯』が一番好きかも。
そして、お店をやっていくというのは、才能が必要なのだと改めて感じた。
自営業はみな「専門家」だ。今更ながら。
一軒目『カフェ スルス ~一年後~』 大島真寿美
スルス一周年記念のお祝いをすることになるが、招きウサギが勘違いで出雲大社でハワイアンでアニソンで!(意味不明)
二軒目『ブティックかずさ』越谷オサム
商店街のイベントステージに立つ悪魔?
三軒目『エステ・イン・アズサ』青谷真美
いくつになっても。
四軒目『明日の湯』秋山浩司
風呂屋の申し子のような名前を持つ三木家の長男。
祖母がいきなり銭湯を畳むと言い出し、急に納得できなくなる。
五軒目『ドイツ料理屋「アイスバイン」』島本理生
あの人は肉を食べない。
六軒目『多肉植物専門店「グリーンライフrei」』加藤千恵
母親の離婚で、男を信用できない10歳の少女の、冷めた発言がまたかわいい。
七軒目『赤城ミート』彩瀬まる
私と、もう一人の私。
別の才能を持ち、別の才能を持たない。
Posted by ブクログ
大好きな明日町シリーズ、第三弾
一軒目「カフェ スルス~一年後~」大島真寿美
平均年齢60歳。老後の楽しみに開いたお店に咲く恋の花。
二軒目「ブティックかずさ」 越谷オサム
三十近いひきこもりがちのバンドマンの一人息子VS昭和の香りプンプンな「ブティックかずさ」を守り続けている父。
三軒目「エステ・イン・アズサ」青谷真未
お互いを思いやるお嫁さんと姑さん、なんて素敵なんだ。
四軒目「明日の湯」秋山浩司
銭湯の壁の絵にまつわるおばあちゃんの恋心に、心がぽかぽか♪。
がんばれ三太郎!
五軒目「ドイツ料理屋・アイスバイン」島本理生
ずっと好きでいたいからと、他の男性と結婚した主人公。
だから、その罰として義母をきちんと介護するんだなんて…
温かなポトフの匂いがするわりには、美味しそうに思えなかった。
お店のマスター目線で読みたかったかな。
六軒目「多肉植物専門店・グリーンライフrei」加藤千恵
多感な小学生の女の子と、憧れの叔母さん。
サボテンのとげがちょっぴりささる感じ。
七軒目「赤城ミート」彩瀬まる
彩瀬まるさんはとても好きで、特に楽しみにしてたんですが…
最後まで読めなかった。ふがいない…
特に好みだったのは二軒目
語りは「ブティックかずさ」の飼い猫・黒猫のオジーちゃん。(ちゃんをつけると妙ですが)
普段はほどよい距離でほっておいてくれと言いながら、
ぎくしゃくする親子の関係に、あれこれ気をもみ駆け回るオジーがかわいすぎる!
こんぺいとう商店街のすみっこにいる、片耳の折れた招きうさぎ。
今日もお鼻をひくひく、ぴょんぴょんぴょん。
できれば24店舗といわず、ずっと続いてほしいです。