山田重郎の作品一覧
「山田重郎」の「アッシリア 人類最古の帝国」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
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「山田重郎」の「アッシリア 人類最古の帝国」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
Posted by ブクログ
世界最古の帝国アッシリア。
都市国家アッシュルの誕生から領域国家、そして帝国へ。
滅亡に至るまでの約1500年の歴史を、
多く遺された粘土板等の文書や考古学資料を基に、
詳細に解き明かし、解説する。
・はじめに
序章 「アッシリア」とその史資料
第1章 都市国家アッシュル――古アッシリア時代
第2章 領域国家アッシリアの成立――中アッシリア時代
第3章 帝国への序曲 第4章 帝国期の幕開け
第5章 サルゴン二世と「サルゴン朝」
第6章 センナケリブの治世と帝都ニネヴェ
第7章 エサンハドンの偉功と苦悩
第8章 アッシュルバニパルとアッシリアの繁栄
第9章 帝国の落日 終章 アッシリアの記録
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Posted by ブクログ
人類史上最古の帝国とされるアッシリアについて、都市国家アッシュルの成立から領域国家アッシリアの誕生、そして帝国として最盛期を迎えやがて滅亡するまでの歴史を辿りつつ、西アジア各地での調査と発見によってもたらされた情報をもとに、その実像に迫る。
世界史の教科書では数行程度登場するだけのアッシリアについて、詳細に解説されており、目を開かされた。アッシリア関係の文字資料が大量に発見されていて、紀元前のことなのにこんなに多くのことがわかっているということにまず驚いた。また、商業システムなど、思っていた以上に高度な社会システムが構築されていたということのだということも感じた。
ただ、これまであまりになじみ
Posted by ブクログ
洋の東西、時代を問わず驕れる者久しからず。にしても1500年も続くなんて…4000年も前の出来事が文字で残され、当時の暮らしが見えてくる素晴らしさ。一方で、親子、兄弟間の権力闘争や裏切り告発制度。何も変わらぬ人類の愚かさも淡々と浮かび上がる。「略奪によって得られた富の配分に大きな格差のある構造の中で戦争が起きた時、アッシリアを底辺から下支えしてくれるような人民層は育っていなかった。帝国期の膨張とともに帝国に包摂されていった人々の多くが“帝国臣民”としての自覚を持たず“支配者が誰でも構わない”という状態にあったことも滅亡に一役買ったのではないか」アッシリアの興亡は国の在り方についても多くの教訓を
Posted by ブクログ
アッシリア。人類史上最古の帝国。圧倒的な軍事力と洗練された行政システムによって古代西アジア世界の統一を成し遂げた国家の繁栄の歴史を刻む。
アッシリアについて高校の世界史の教科書では数行に亘る記載しかない。アッシリアについての知識もほとんど持ち合わせていない。一般人がアッシリアについての知識を得ようとすると、これまではメソポタミアやオリエントといった中東を扱う歴史本の中での記載を読むしかなかったが、本書は一般人に向けたアッシリアについての新書で、紀元前2600年以降のアッシリアの歴史にどっぷりと浸かることができる。なぜこんなにも昔のことがこんなにも詳細に記載できるのか。その秘密は大量に発掘された