[聞き手]水内茂幸(産経新聞)の作品一覧

「[聞き手]水内茂幸(産経新聞)」の「一片冰心 谷垣禎一回顧録」ほか、ユーザーレビューをお届けします!

作品一覧

  • 一片冰心 谷垣禎一回顧録
    4.0
    1巻1,870円 (税込)
    政治資金と派閥問題、渦巻く政治不信、戦争と国際秩序の機能不全……いま、時代の岐路に立つ日本の現代社会。 野党時代の自民党総裁・谷垣禎一が語る「政治の原点」とは──  2009年の政権転落から約3年での政権復帰──いかにして、谷垣総裁は自民党を立て直し、国民からの信頼を取り戻したのか。今まさに振り返るべき「谷垣イズム」の源流を探る貴重な証言集。  谷垣禎一元自民党総裁が政界を引退してから六年半が過ぎた。谷垣氏は議員バッジを外してしまったが、今ほど、自民党にとって、往時の復活劇の原動力となった「谷垣イズム」が求められるときはないのではないか。  2024年現在、自民党は政権復帰した2012年以降で最も深刻な危機に瀕している。 派閥の政治資金パーティー収入不記載事件は東京地検特捜部の大規模な捜査を招き、大半の派閥が解散に追い込まれる事態に発展した。 「自民はなぜ、十五年前に政権を手放すことになったのか。苦しい野党時代にどんな目に遭い、国民の信頼を取り戻すためにどんな努力を重ねたのか。その記憶が薄れているのではないか」  2024年3月初旬、谷垣氏に今の自民の窮状をどう思うか尋ねると、苦笑いを浮かべながらこんな答えが返ってきた。 自身も「十年程度は野党だと思った」と振り返る2009年の転落により、久々の野党総裁となった谷垣氏。そこから綱領の改定や「ふるさと対話」を開始するなど地道な努力を重ね、党を立て直し、結果、三年三カ月で政権を取り戻した。その努力は、氏のそれまでの半生からくる信条と人間性に裏打ちされたものであった。 本書では、「谷垣禎一」という一人の人間の生き様を出生から現在までたどることで、その信条がどのように育まれていったのかを探り、政権復帰を成し遂げた「谷垣イズム」の源流を見つめ直していく。「加藤の乱」や政権復帰を目前とした総裁選に不出馬を決めた所以など、戦後から現代までの日本政治史の一端を記す貴重な証言集でもある。 また2016年の自転車事故により、首から下が不自由になるという重傷を負った谷垣氏。悲壮感なくリハビリへ向き合う姿勢、リハビリ病院での交流、そしてパラリンピックをどう観たのか……そこにもまた、谷垣氏の人間性の一端を垣間見ることができる。  あわせて、野党時代に谷垣氏を幹事長や副総裁として支えた大島理森・元衆院議長や、次世代のホープとして注目される小林鷹之・元経済安全保障担当相との対談も収録した。  大島氏との対談では菅直人元首相からの大連立の打診を断った真相が初めて具体的に語られる。  小林氏とは、今の自民党が何をしなければならないのか、率直な議論が展開された。 本書を通じ、自民を立て直した「谷垣イズム」が、危機に苦しむ日本政治の良薬となって届くことを期待したい。

ユーザーレビュー

  • 一片冰心 谷垣禎一回顧録

    Posted by ブクログ

    政治のことはよくわからないけれど淡々と半生を語られているのに惹かれた。
    自身の事故や身内の死について冷静に語られており他責がない。障害者など社会的な弱者にこそ自助の視点を。(批判されがちだが、まず自分のことは自分で何とかするという気概。それを後押しする社会をつくることが大事。)個人の信条や信仰心より職務を全うすること→法相として死刑執行にサインをした経験から。などの記述が心に残った。


    あと大学を7年ほど留年して司法試験にも落ち続けて37歳で弁護士になったらしい。。希望がわきました。

    1
    2025年09月06日
  • 一片冰心 谷垣禎一回顧録

    Posted by ブクログ

    政治家の生き方が好きで、特に谷垣さんの人柄に好感を持っていたため、読んでみました。
    政治家は批判を
    政治だけでなく、ビジネスでも、正しいと思うことを突き通すだけではなく、共通点を探り結論を出していく、合意形成をはかることが大切だと感じた。

    0
    2025年03月30日
  • 一片冰心 谷垣禎一回顧録

    日本『保守』再生の為には必読。

    2024年7月読了。

    個人的に「ずっと好きだった政治家」の一人であったので、新聞掲載後書籍化されると聞いて購入。

    やはり、この人の誠実な人柄には敵う理由もなく、ただただ頭の下がる言葉に《汗顔平伏》の体で読み終えた。
    『徳は孤ならず』『誠は天の道、これを誠にするは人の道』等の言葉も、心うたれる想いで響いた。

    又、自分自身のしてきた事も『失われた○十年』で片付けられてしまうのか…と考えると、ハッとする思いがした。

    自転車事故の件が有ったとは言え、日本の政治家には珍しく《誰に対しても誠実であり、恬淡として、その地位に恋々としなかった出処進退》が、政界を去っても尚、往時の官僚や政治家の訪問が絶

    #感動する #カッコいい #タメになる

    0
    2024年07月06日
  • 一片冰心 谷垣禎一回顧録

    Posted by ブクログ

    おそらく谷垣先生の体調も考えてあまり時間が取れなかったのだろうが、他の回顧録に比べるとやはり内容の薄さは否めない。もう少し加藤の乱や野党総裁時代の裏話を聞けるかと思っていたのだが…

    0
    2025年09月14日

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