穴水由紀子の作品一覧
「穴水由紀子」の「まじめにエイリアンの姿を想像してみた」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
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「穴水由紀子」の「まじめにエイリアンの姿を想像してみた」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
ビジネス・実用
Posted by ブクログ
小学5年生か6年生の夏に、ハインラインの『赤い惑星の少年』を読んだ(年がわかるが、すでにそのときこの物語は古典に近かったはず!)。話はまったく覚えていないけれど、解説の中に“もし火星人がいるとしたらどんな姿か”という項目があって、火星は地球より重力が小さいから地球人より背が高いだろう、火星は地球より気温が低いから全身に毛が生えているだろうと、雪男みたいなイラストが添えられていた。幼い私は感動した。これが科学か。一つ一つ論理を重ねていけば火星人の姿すら予測できるのだ! 私は夏休みの自由研究に火星についてまとめた(火星人について書きたかっただけ)。担任は花丸をくれて「将来は天文学者ですね」と書き添えてあった(先生、残念ながらその能力はありませんでした)。
で、この『まじめにエイリアンの姿を想像してみた』は、あの火星人解説の高級大人版である。いや、最初はお笑い本だと思って読み始めたのだよ。著者自身「おそらく、みなさんがいちばん知りたかったのは、彼らが緑色なのかどうかだろう」なんて言っているように。
しかしこれはまじでまじなまじめな科学本だった。著者が「みなさんは、本書が地球外生命体についてのみ書かれた本だと思っていたかもしれないが、実際には生命一般、つまり最も基本的な意味におけるあらゆる生命に関する本であり、ほかの惑星の生命に負けず劣らず、地球の生命について扱っている。」と言っているように。これが科学だ!って思ったよ、再び。
物理法則。自然選択。ゲーム理論。このような地球人類の発見が、(少なくとも)この観測可能な宇宙においては普遍の法則なんですな。すごくないですか?
中学や高校において、この本をネタにそれぞれの専門分野を学ぶというのはどうか? (私のような理系がダメな生徒でも)好奇心を持って学べるのではないか。
著者は動物学者でこのエイリアンについてはNASAの研究の一環のようだけど、ほんと NASAってやってんなぁ。
いやーワクワクした本でした。
おまけ。自然選択についてのお気に入りのお言葉。「自然選択には“設計図(デザイン)”もなければ“設計者(デザイナー)”もいない/突然変異にメリットがあるのは、ひとえに進化には先見の明がないからだ!」。