宝楓カチカの作品一覧
「宝楓カチカ」の「愛人を囲う冷徹な伯爵との典型的な政略結婚、そして嫌われからの溺愛、その結末。」「受け攻め傾向で選ぶBLアンソロジー」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
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「宝楓カチカ」の「愛人を囲う冷徹な伯爵との典型的な政略結婚、そして嫌われからの溺愛、その結末。」「受け攻め傾向で選ぶBLアンソロジー」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
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少女・女性マンガ
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一人の男が地獄を歩む後日談
セシリアの幸せな家族との過去が染みる。こう、傷にジワ…と。ものすごく面白い家族だった。豪快で子供の悪戯に悪ノリする面白いお母さん、あらあらうふふ♪なお姉さん、セシリアに振り回されるお兄さん、セシリアにパンツ(父のモノ)をプレゼントされるお父さん。なんて素敵な家族なんだろう。
そんな素敵な家族を人でもなく、物として非道に残虐に弄び殺したレナンド達。
セシリアへの所業が痛々しくて残酷で読んでてレナンド達への嫌悪で気持ち悪くなりそうだった。
意外だったのはエリーゼは、セシリアの家族を真似たものだったんだな。
母の突拍子も無い華やかさ、父のどっしりした穏やかさ、兄の優しい臆病さ、姉の淑やかな振る舞い。エリーゼのキャラはあざと過ぎるのでは?失敗に終わりそうなほど極端なタイプでは?と思ってたけど、なるほど。
下巻の見どころは、web版では語られなかったローウェルへの完璧な復讐と、レナンドのその後、そして赦し。
レナンドが壊れきった姿は私には本当に衝撃的で、正直一番怖かったシーン。ローウェルザマァ!したかったのに、一緒に慄いてしまった。
そしてローウェルの最期、レナンドの慈善事業、ルカとの交流、レナンド自身の最期、レナンドの死後。
最初から最後まで壮絶で、切なく、恐ろしく、愛しい。
レナンドに最期、救いと再会があって良かった。
愛をもって成した美しい復讐譚
某所でおすすめされていて気になってweb版、コミカライズと読破してこの度ついに書籍購入に踏み切りました。
残虐な描写が本当に残虐で、読むだけで痛いけれど読ませる文章ですらすらと読んでしまいます。
致命的な最期を迎えるまでの幸せな地獄が丁寧に、美しく、夢のように優しく、コミカルに描写されていて、だからこそ彼女の最期が遅刻性の毒のようにレナンドに、そして読者に効きます。
割れた花瓶の中は夢ではなく、美しく致死量の殺意/愛。
このタイトルで、ここまで重厚で美しく、恐ろしい描写のノワール作品を読めるとは思えませんでした。某所でおすすめしてくれた方に、そしてこの美しい作品を世に出してくれた宝楓先生に最大限の感謝を捧げたいです。
愛をもって完璧で美しく、最高の復讐を成し遂げたセシリアは、私の大好きな女の子になりました。