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ユーザーレビュー

  • ソクラテスからSNS 「言論の自由」全史

    Posted by ブクログ

    ソクラテスなど哲学が盛んだったの古代の時代、活版印刷が発明され、宗教改革が起きた中世、ファシズムの横行した世界大戦期、SNSが普及した現代など、さまざまな大きいイベントごとに言論の自由に対する認識や規制がどのように変化してきたのかが詳しく記されている。

    こうして本書を通して歴史を振り返ると、新しい技術の登場、宗教などによる価値観の変化など要因はさまざまあるが、言論の自由の規制と緩和が繰り返されてきたことがわかる。
    そして、規制が強化された先にあるのは中央集権化や独裁など社会や世界にとって悪い影響を与えてきたこともわかる。

    現代はSNSで個人の発信が容易になり、真偽とわず数えきれないほどの情

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    2024年07月31日
  • ソクラテスからSNS 「言論の自由」全史

    Posted by ブクログ

    ヘイトスピーチや誹謗中傷は禁止するべきものだという先入観が見事に覆された。直感的に間違っていると感じる言論まで開かれた自由が、破滅的な弾圧や粛清を防止することにつながるという歴史的実証を知れただけでも読んだ価値がある。

    現代はネットにより個人があらゆる情報にアクセスでき、逆に個人の意見を全世界に発信できる歴史的にみて特異的な状態である。一部の独占的な企業による恣意的な規制は許されるのか、または正当性を真摯に受け入れられるものなのか。
    今後さらに発展する情報社会での身の振り方や考え方をアップデートしながら、当事者として暮らしていこうと思わせられたのだ。

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    2024年06月30日
  • ソクラテスからSNS 「言論の自由」全史

    Posted by ブクログ

    言論の自由は、保護されるべきだと思う。私は、どちらかというと中身の是非よりも、言論や表現に自らの意思でアクセスする場合はある程度は(年齢に応じて)何でもありで、受動的だったり遮断できない状況ならば、制限が必要という立場だ。つまり、ヘイトスピーチなんかは、通行人にも聞こえてくるからダメ。性的内容も個人で読むなら良いが、お茶の間のテレビではNGみたいな境界線。ここで微妙になるのは、インターネットのリコメンドみたいな仕組みだろうか。リコメンドでプロパガンダを垂れ流すのは、やはり無しだろう。週刊誌のゴシップや迷惑系にも制限が必要。つまり、言論は自由でありたいが、その表現手法には制限が必要だ。

    と、個

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    2024年08月17日

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