450ページ以上の大著!電車で読むには分厚い、重い。
しかも内容が細かい。
ということで飛ばし読み。
かろうじて理解したのは、、、
中国は再び地球の覇権を持つことを常に意識してきた、
それが鄧小平時代の、
1989年の天安門事件、1991年の冷戦終了、続くアメリカのイラク戦争、
これにより、アメリカは中国をつぶそうとしているし、その力がある!
と認識、戦略を改めた、ということ。
そして経済成長を重ね、確実に世界経済に占めるシェアを高め、世界への影響力を高め、
ある面ではアメリカを超えている現実がある。
ここにきて失速、いつ経済が崩壊するか、という懸念はあるものの、
経済大国になったことは間違いない。
アメリカと覇権を争う資格は十分ある。
ここで思うのだが、、、
日本はとにかくアメリカべったり。
同盟を結んでいるとはいえ、実質は大東亜戦争敗戦から属国状態。
バブルピーク時はアメリカを脅かす経済力を誇ったが、今は見る影もなし。
一方アメリカも、日本躍進時は衰退と思われたが、移民増もあり、DXの力もあり、どっこい生きている。
ただ白人労働者の働き口は少なく、トランプに煽動されている実態。
少なくとも日本が盲目的についていっていい国ではない。
むろん、だからと言って中国に属せよなどというつもりは毛頭ない。
突然会社員を逮捕するような人権無視の国に未来はない。
とはいえあくまで経済あっての政治、逆か?
とにかく中国と付き合わない手はないし、現に付き合っている。
政治がやたら煽るだけ。
アメリカを盲目的に信じることなく、中国と両睨みで行くのがあるべき姿ではなかろうか。
なんたって中国は隣国なのだから、、
斜め読みだが中国の恐ろしさ、したたかさは雰囲気として伝わった。
謝 辞
序 章
第1章「一貫性のある思考と行動の枠組み」 大戦略と覇権国を中心とした秩序
第2章「党がすべてを指導する」 ナショナリズム、レーニン主義、中国共産党
第Ⅰ部 「能力を隠して好機を待つ」(韜光養晦(とうこうようかい))
中国による追い落とし戦略の第一段階 : 阻止(1989 ― 2008年)
第3章「新冷戦が始まった」 三大イベントと新たなアメリカからの脅威
第4章「暗殺者の鎚矛を握る」 軍事面での阻止の実行
第5章「本心を隠して穏やかに接する」 政治面での阻止の実行
第6章「恒久的通常貿易関係」 経済面での阻止の実行
第Ⅱ部 「なすべきことを積極的になす」(積極有所作為)
中国による追い落とし戦略の第二段階 : 構築(2009 ― 2016年)
第7章「パワー・バランスの変化」 金融危機と構築戦略の幕開け
第8章「より攻撃的な手を打て」 軍事面での構築の実行
第9章「地域の枠組みを確立する」 政治面での構築の実行
第10章「我々の開発列車にようこそ」 経済面での構築の実行
第Ⅲ部 「100年に一度の大変動」(百年未有之大変局)
中国による追い落とし戦略の第三段階 : グローバルな拡張(2017年以降)
第11章「世界の中央ステージに向けて」 アメリカの衰退と中国のグローバルな野心
第12章「堂々と立って遠くを望む」 中国のグローバルな拡張の方法と手段
第13章 中国との競争に向けたアメリカの非対称戦略
終 章
補 遺
原 注