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  • 技術革新と不平等の1000年史 上

    技術革新と不平等の1000年史

    小説・文芸

    3.7
    1~2巻3,300円 (税込)
    生産性を高める新しい機械や生産方法は新たな雇用を生み、私たちの賃金と生活水準を上昇させる――これが経済の理屈だが、現実の歴史はしばしばそれに反している。中世ヨーロッパにおける農法の改良は飛躍的な増産を実現したが、当時の人口の大半を占める農民にはほとんどなんの利益ももたらさなかった。船舶設計の進歩による大洋横断貿易で巨万の富を手にする者がいた一方で、数百万人もの奴隷がアフリカから輸出されていた。産業革命にともなう工場制度の導入で労働時間は延びたにもかかわらず、労働者の収入は約100年間上がらなかった。なぜこのようなことが起きるのか? 圧倒的な考究により、「進歩」こそが社会的不平等を増大させるという、人類史のパラドックスを解明する。

ユーザーレビュー

  • 技術革新と不平等の1000年史 下

    Posted by ブクログ

    我々は技術の進歩とともに豊かになれているのだろうか?。科学技術の進歩が必ず豊かさにつながると信じられている現代において警鐘を鳴らしている。技術による生産性バンドワゴンが正しく駆動するためには、単に技術を進歩させるだけでなく、いくつかの条件が必要であると説く。AI時代を迎える我々のこれからの社会を見通すために必読の一冊。

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    2025年06月18日
  • 技術革新と不平等の1000年史 下

    Posted by ブクログ

    第二次世界大戦後、アメリカは豊かだった。1950年代。
    これはよく聞く話。
    技術革新がなされ、それが労働者にも反映された、古き良き時代。
    しかしそれが続かなかった。
    機械化がどんどん進み、労働者は隅に追いやられた。切られた。
    必然的に労働分配率は下がる。
    理屈は分かる。それだけ設備投資に金が要るのだ。その金が利益を生む。
    。。ここでまた、ミルトン・フリードマンが登場する。
    企業は利益と配当だけ考えればいいと。フリードマン・ドクトリンと。
    悪のように書かれる。フリードマン信者としては心外だな。
    フリードマンは再配分を疑ってかかってる。私も同じ。うまくできるはずがない。
    必ず恣意的なものになる。権力者が有利な分け方になる。
    操作せないのが民主主義のはずだが、実態はうまく行かない。
    だったら経済に任せれば、、となると今のように富の偏在が起こる。
    悩ましい。
    話しを本に戻すと、その技術革新はDX、AIで違うステージに入る。
    いよいよ人間がいらなくなる。

    。。。そうなると答えはベーシックインカム、もしくはベーシックサービスなのか?
    奴隷に働かせてローマ人は遊んで暮らしていたように、
    富はAIが作って我々は芸術等にいそしめるのか?
    この本はそこまで書いていないけれど、そういう未来もあるのかな、、

    いずれにしても今の日本もこの本の通りになっている。
    富める者と貧しい者に分断されている。
    ただ違うのは日本自身が衰退しているということ。衰退の中の分断。
    悲劇だ。限られたパイの取り合い、、、
    地球環境を考えれば衰退もやむなし、、、とは、思えない。子供たちを見れば。
    未来を見れば。
    どうしたらよいものか、、、

     〇第7章 争い多き道
     〇第8章 デジタル・ダメージ
     〇第9章 人工闘争
     〇第10章 民主主義の崩壊
     〇第11章 テクノロジーの方向転換
     〇謝辞
     〇解説/稲葉振一郎
     〇口絵クレジット
     〇文献の解説と出典
     〇参考文献
     〇索引

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    2025年03月18日
  • 技術革新と不平等の1000年史 上

    Posted by ブクログ

    技術革新が人のためになるとは限らない、というか、むしろ害悪の面が強いということを、様々な事例から説明するもの。現在のAIや宇宙開発、ゲノムテクノロジー、環境対策など、明るい未来を作ってくれると期待するが、その恩恵を受けるのは、発明者や投資家、有力者などの一握りであり、一般市民はむしろ虐げられたり、犠牲になったりする。スエズ運河やパナマ運河の開発、イギリスの産業革命、鉄道開発、など。都市伝説みたいな話かと思ったら、アセモグルさんの分析は明晰。こういうことを知っておくことは重要だと感じる。

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    2024年08月08日
  • 技術革新と不平等の1000年史 下

    Posted by ブクログ

    テクノロジーは人を幸せにするのか。

    本業を通じて向き合っている問いだが、もちろん、テクノロジーだけでは人は幸せにならない。むしろ、私たちの選択によって、大きな不平等へと向かっている。過去の歴史と、AI時代の現在地について、読みごたえがあった。

    > われわれがより大きな不平等へ向かっているのは、それが不可避だからではなく、社会における権力者とテクノロジーの方向に関して、誤った選択をしたせいだ。

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    2026年07月25日
  • 技術革新と不平等の1000年史 下

    Posted by ブクログ

    面白かった。が、本当にそうなのかなという思いが拭えない。20世紀の一時期だけ経済成長と労働分配率が同時に上がっただけで、本来的にテクノロジーの進化の利益は投資できる資本家のものじゃないのだろうか。人類は経済活動に倫理観を取り込んできたのだと思うが、その蓄積が20世紀の一時期に社会福祉に向かったものの、その後、新自由主義の価値観に揺り戻されただけな気がする。テクノロジーの使い方や分配方法は選べなくて、そのときの価値観が支配的。戦争とか暴動とか災害とか発見とか、何か契機があってガラっと価値観が変わる、その動態という感覚。倫理観、社会やコミュニティへの信頼が大事。あとパワーバランスは柄谷行人を読まないとと思った。

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    2025年03月20日

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