サイモンジョンソンの作品一覧
「サイモンジョンソン」の「技術革新と不平等の1000年史」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
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「サイモンジョンソン」の「技術革新と不平等の1000年史」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
小説・文芸
Posted by ブクログ
第二次世界大戦後、アメリカは豊かだった。1950年代。
これはよく聞く話。
技術革新がなされ、それが労働者にも反映された、古き良き時代。
しかしそれが続かなかった。
機械化がどんどん進み、労働者は隅に追いやられた。切られた。
必然的に労働分配率は下がる。
理屈は分かる。それだけ設備投資に金が要るのだ。その金が利益を生む。
。。ここでまた、ミルトン・フリードマンが登場する。
企業は利益と配当だけ考えればいいと。フリードマン・ドクトリンと。
悪のように書かれる。フリードマン信者としては心外だな。
フリードマンは再配分を疑ってかかってる。私も同じ。うまくできるはずがない。
必ず恣意的なものになる。権力者が有利な分け方になる。
操作せないのが民主主義のはずだが、実態はうまく行かない。
だったら経済に任せれば、、となると今のように富の偏在が起こる。
悩ましい。
話しを本に戻すと、その技術革新はDX、AIで違うステージに入る。
いよいよ人間がいらなくなる。
。。。そうなると答えはベーシックインカム、もしくはベーシックサービスなのか?
奴隷に働かせてローマ人は遊んで暮らしていたように、
富はAIが作って我々は芸術等にいそしめるのか?
この本はそこまで書いていないけれど、そういう未来もあるのかな、、
いずれにしても今の日本もこの本の通りになっている。
富める者と貧しい者に分断されている。
ただ違うのは日本自身が衰退しているということ。衰退の中の分断。
悲劇だ。限られたパイの取り合い、、、
地球環境を考えれば衰退もやむなし、、、とは、思えない。子供たちを見れば。
未来を見れば。
どうしたらよいものか、、、
〇第7章 争い多き道
〇第8章 デジタル・ダメージ
〇第9章 人工闘争
〇第10章 民主主義の崩壊
〇第11章 テクノロジーの方向転換
〇謝辞
〇解説/稲葉振一郎
〇口絵クレジット
〇文献の解説と出典
〇参考文献
〇索引
Posted by ブクログ
面白かった。が、本当にそうなのかなという思いが拭えない。20世紀の一時期だけ経済成長と労働分配率が同時に上がっただけで、本来的にテクノロジーの進化の利益は投資できる資本家のものじゃないのだろうか。人類は経済活動に倫理観を取り込んできたのだと思うが、その蓄積が20世紀の一時期に社会福祉に向かったものの、その後、新自由主義の価値観に揺り戻されただけな気がする。テクノロジーの使い方や分配方法は選べなくて、そのときの価値観が支配的。戦争とか暴動とか災害とか発見とか、何か契機があってガラっと価値観が変わる、その動態という感覚。倫理観、社会やコミュニティへの信頼が大事。あとパワーバランスは柄谷行人を読まないとと思った。