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  • vs.井上尚弥 怪物に出会った日
    4.2
    あの日、命を懸けたーー。 「ある意味、満足だった。それは自分を下した男が最高の男だったから」 ――ファンカルロス・パヤノ(文庫特別書き下ろし章より) 井上尚弥に挑み、敗れ去った男たちの生き様を描いた 第34回ミズノスポーツライター賞最優秀賞受賞作! リング上で体感した井上尚弥の強さとは何か。闘った後の人生はどう変わったのか。怪物に挑んだ者しか知らない真実を追い、米国、メキシコ、アルゼンチンへ。執念の取材と誇り高き敗者たちの言葉が織り成す、極上のスポーツノンフィクション!(『怪物に出会った日 井上尚弥と闘うということ』改題) 【本書の内容】 プロローグ 第一章 「怪物」前夜(佐野友樹) 第二章 日本ライトフライ級王座戦(田口良一) 第三章 世界への挑戦(アドリアン・エルナンデス) 第四章 伝説の始まり(オマール・ナルバエス) 第五章 進化し続ける怪物(黒田雅之) 第六章 一年ぶりの復帰戦(ワルリト・パレナス) 第七章 プロ十戦目、十二ラウンドの攻防(ダビド・カルモナ) 第八章 日本人同士の新旧世界王者対決(河野公平) 第九章 ラスベガス初上陸(ジェイソン・モロニー) 第十章 WBSS優勝とPFP一位(ノニト・ドネア) 第十一章 怪物が生んだもの(ナルバエス・ジュニア) エピローグ 第十二章 あの日書けなかった七十秒の真実(ファンカルロス・パヤノ) 文庫版エピローグ 【著者略歴】 森合正範(もりあい・まさのり) 1972年、神奈川県横浜市生まれ。東京新聞運動部記者。大学時代に東京・後楽園ホールでアルバイトをし、ボクシングをはじめとした格闘技を間近で見る。卒業後、スポーツ新聞社を経て、2000年に中日新聞社入社。「東京中日スポーツ」でボクシングとロンドン五輪、「中日スポーツ」で中日ドラゴンズ、「東京新聞」でリオデジャネイロ五輪や東京五輪を担当。雑誌やインターネットサイトへの寄稿も多い。本書で第34回(2023年度)ミズノスポーツライター賞最優秀賞を受賞。

ユーザーレビュー

  • vs.井上尚弥 怪物に出会った日

    Posted by ブクログ

    面白過ぎました。
    この「井上尚弥に敗れた相手に取材する」
    というカタチは大成功だと思います。
    ボクシングの面白さ、
    ボクサーの凄さ、
    その人の背負っている背景…
    そのドラマを上回っていくモンスター。
    ホントに凄すぎます。漫画です。
    松本大洋の漫画で「ZERO 」
    という漫画があるけど、ホントにその世界。
    モンスターにもいつか終わりはくるはず。
    ここからの井上尚弥にも、
    そして、その取材にも期待したいです。

    0
    2025年07月31日
  • vs.井上尚弥 怪物に出会った日

    Posted by ブクログ

    一つの負けがその人の人生を変える過酷なスポーツです。モンスターと対戦したボクサーのその後がとても興味深いものでした。

    0
    2025年06月05日
  • vs.井上尚弥 怪物に出会った日

    Posted by ブクログ

    モンスター井上尚弥と闘って、敗れたボクサーたちの人生と、その時リングで起きていたことのすべてが書かれたノンフィクション。文庫化、待ってました。
    著者はこれまで井上尚弥の試合後に書く原稿で、その凄さを伝えられていたのかに自信を持てなかったそうだが、いちファンである自分も、ただスゲーなーと思うだけだったものが言語化されていたし、よりスゲーなーと思えた。

    0
    2025年06月04日
  • vs.井上尚弥 怪物に出会った日

    Posted by ブクログ

    「モンスター」に敗れたボクサーの背景や、彼らが試合中に感じていたことを緻密に描くスポーツノンフィクションの傑作。各章を読み終わった後に試合映像を見返すという楽しみ方もできた。
    印象に残っているのは、ほとんどの相手が井上の強さを素直に認め、その活躍を今も見守り応援していると言った言葉を発していること。
    敗者の想いや人生まで背負ってモンスターはこの先どんな夢を見せてくれるんだろう。
    それにしても、その夢は井上尚弥という存在が現れなければ、日本人にとっては本当に夢物語、漫画でも書かないような物語だったんだよなぁ。
    いちボクシングファンとしてこの時代に生きていることを本当に感謝している。

    0
    2025年06月03日
  • vs.井上尚弥 怪物に出会った日

    Posted by ブクログ

    単行本の時から読みたかった本ですがもう文庫になっていたのでそちらから。文庫版書き下ろしの第12章と文庫オリジナルのエピローグがスポーツドキュメントとしての物語性を分厚くしていると思います。そもそもは「怪物に敗れた男たち」という佐野友樹と河野公平についての「現代ビジネス」の原稿から始まっている取材です。ちょうど今、高校野球夏の甲子園大会が盛り上がっていますが、その大会のことを阿久悠が、ただ優勝校以外のすべての球児たちにすべて敗北という体験をつくるイベントだ、みたいなことを言った記憶があります。本書を読みながら敗北という物語の深さに引き込まれました。モンスター井上尚弥の強さを言語化するために敗れた

    0
    2025年08月19日

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