第3章「アズキはどこで生まれたのか」だけ読んだ。日経サイエンス2024/2「アズキ 日本から大陸に渡った作物」記事での物足りなさからこちらの記事へ移動した。
栽培種アズキと野生種ヤブツルアズキ(アズキと比べて黒くて小さい)との遺伝子配列、特に実が赤色になる遺伝子を特定して比較し、栽培種アズキと類似の
...続きを読む遺伝子配列を持つ野生種を見つけたと。それが長崎県の野生種。とはいえ鳥が運んでしまうこともあるので、西日本のどこかでこの野生種の先祖が居て、それが栽培種アズキへと分岐したと考えられる。つまり栽培種アズキは日本産との結論。なお他にも「栽培種アズキの起源が日本列島である強い証拠」を発見していて、いずれ論文にするとのこと。期待したい。
なお日経サイエンス記事はインタビューによるものなので研究内容が要約されていたが、こちらの記事はご本人の筆によるもの。どちらかと言えば余談(前置き)が多く、そこが面白い(前野ウルド浩太郎氏に近い気配を感じる)。いずれ単著を著していただきたい。