作品一覧

  • 未完の名宰相 松平定信
    4.5
    1巻1,980円 (税込)
    あのドラマの「悪役」、その「真の姿」とは。 「日本資本主義の父」渋沢栄一は、なぜ心酔したのか。 「経済格差」「人口減少」「地方衰退」「地政学リスク」・・・ 令和の日本と同じ難題にどう立ち向かったか。 蔦屋重三郎を弾圧した「言論・風俗の抑圧者」、「田沼=積極財政、定信=緊縮財政」という通説を覆し、 気鋭の日本思想研究者が、その実像を描く。 時代劇では「ヒール」として描かれがちな、「寛政の改革」を担った老中・松平定信。 しかし、それは一面的な姿に過ぎない。 飢饉、経済格差、地方衰退、治安悪化、政治腐敗、そして迫りくる外国の脅威。 現代に通じる難題が山積する江戸後期に、彼は国家の未来を見据えた壮大な改革を断行した。 倹約令や出版統制令の真意、ほとんど知られていない経済政策、そして教育への情熱。 世間が断罪した「改革」の裏には、国民の暮らしと日本の自立を本気で願い、その生涯を捧げた稀 代のリーダーの「覚悟」があった。 時代は江戸時代後期。太平の世もすでに一五〇年を過ぎ、社会にはさまざまな弊害が出現していました。そんな中、一人の男子が徳川将軍家の縁戚として誕生します。この男子はどのような育ち方をし、どこへ向かっていくのでしょうか。後に「名宰相」として知られ、七二年の生涯を駆け抜ける人物の物語がはじまります。――「はじめに」より 【主な目次】 第一章 誕生――名宰相がやって来た! 第二章 対峙――名宰相の基盤 第三章 財政――経済再生への道 第四章 国家――日本の再定義 第五章 永続――未完の名宰相
  • 武器としての「中国思想」
    4.0
    1巻1,980円 (税込)
    人生で大事なことは(だいたい)中国思想でわかる。 なぜ「無敵の人」が増え続けるのか。なぜ官僚は叩かれるのか。なぜ日本人は独創性がないと言われるのか。なぜ日本人は勤勉なのか。なぜ人間性と能力は比例するのか。なぜ未来は明るいのか。 孔子、孟子、旧法党と新法党、朱子学、陽明学、王道と覇道、老荘、墨子、韓非子…… 気鋭の中国思想研究者が代表的な儒学者たちの人生から読み解く。 現代日本でもたびたび問題となる、道徳や心、人間関係といった私的な問題から、経済とコミュニティ、官僚と政治といった国内問題、中華思想や「帝国」の拡大といった国際問題。 中国思想(儒教)がさまざまに議論し、そして日本に入り込んできた価値観を知ることは、身の回りや自分自身の問題を考える上で、西洋哲学とはまた違った生々しさを以て役立つ。 中国思想を代表する儒学者たちの人生や性格を紹介することで、より人間くさい問題意識があったことがわかる教養書であり、生きていく指針としても使える書。

ユーザーレビュー

  • 未完の名宰相 松平定信

    Posted by ブクログ

    松平定信についてのイメージが大きく変わった。日本にとって非常に重要な改革をしたこと、それが現代の日本にも影響していることを知り、大変感銘を受けた。教科書程度の知識しかなかったので、認識を改めさせられた。
    これからの日本の組織や人のありかたを考える上でも大切なヒントが詰まっていると感じられる一冊でした。また読み返したいと思います。

    0
    2025年10月31日
  • 未完の名宰相 松平定信

    Posted by ブクログ

    凄い人がいたもんだ。たった6年でこれだけの事をやり遂げた功績は凄すぎる。現代のリーダーでここまでやれないのは様々なしがらみが絡むのかな。保守的かつ斬新さを保つ政策を次々に考え実行する。深く感銘した。

    0
    2025年11月22日
  • 武器としての「中国思想」

    Posted by ブクログ

    思想と行革
    中国の変化は老子、孔子、孟子、朱子などからの「中国思想」で現実「個」へと変化している。 中国の戦国時代から現代までを思想家から読み取れる書だ。現社会において「人間性と才能は比例する」ように今後個性を重視した社会がどこまで国家建設・経済発展できるのか、新たな思想を掲げる時代になると感じる。そこには独裁的な思想がないことを望みたい。注目したのは、政治家のやることは「国民に対してする事は金品のばらまき支給ではなく、生産手段を提供し、資産運用を可能に恒久的に自活できる原理を提供すること」と言う提言だ。所謂、産業改革(法・規制緩和など)により国民が新たに生産性を上げ、収益を得れる仕事を増やす

    0
    2024年01月28日

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