メディアによく出ていた著者による事件や生い立ちの解説本。彼の作った大きなサービス『まとめサイト案内サイト』『漫画村』『Share Videos』などには触れたことがない。事件が起きて以降に彼を知った。
この本を読むと、事件の詳細は知れる。何で彼がその技術とサイト着手に至ったかの流れが筋が通っていて
...続きを読む読みやすかった。特に、漫画村で使う技術と、作るに至った背景はかなり面白かった、
漫画村については、被害者が明確であり、かつその被害額と組織が大きかったことが話題を呼んだように思う。そして本の中で繰り返される、本当に悪い人は誰か?という点が深掘りされておらず、さらには罪状も何も無さそうな点が内在する闇だと思う。
この事件は今後似た形で繰り返されると感じた。それにはWinnyの著作権法違反幇助被告事件に似た内容であることが強い。ITを筆頭とした新しい技術(≒世間的にあまり知られていない技術)を使った大きなサービスは同じような流れを汲むことになるのは変わりはないだろう。
画像をアップロードしていた人、窓口サイトを作った人、読んでた人、発案者に広告収入を得ていた人。謎のお手伝い。かなり多くの人が絡んでいた話であるが、因果が明確にされた上での適切な罪状だったか?類似思案に対し警察はきちんと捜査する方法を学んだか?