入不ニ基義の作品一覧
「入不ニ基義」の「問いを問う ――哲学入門講義」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
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「入不ニ基義」の「問いを問う ――哲学入門講義」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
Posted by ブクログ
著者の本は20年ほど前に「時間は実在するか」を読んで以来。図式を多用して抽象的な時空の概念を整理するというのが同書の肝だったが、本書においても同様のスタンスが貫かれている。本書ではトマス・ネーゲルの哲学入門書の議論に沿った形で議論が進められるが、たまたま読んでいたネーゲルの「コウモリであることはどういうことか」とも内容的に通ずるところが多く、込み入った内容ではあったが楽しむことができた。
本書は大きく4つのテーマを扱うが、どの議論においても丁寧な図式化と整理がなされている。対立するいくつかの考え方(〇〇主義)が、互いに相手方の議論を一旦取り込んだところで矛盾を導き出し、また相手方に向け
Posted by ブクログ
「どのようにして私は◯◯を知るのか?」をテーマにトマス・ネーゲルの「哲学ってどんなこと?ーとっても短い哲学入門」を利用したゼミ体験型というべき哲学入門書。
難解(特に4章と5章)ではあるが、割と自分が学生時代に考えていたことであったからとっつきやすいテーマではあった。中2病かかってる時期に自分の周りにあるものが自分が認識した瞬間に作られた紛い物って妄想するよね。え、しない?
流石に中ニ病罹ってる時期の子にこの本は厳しいと思うが、自身の認識に対する問いというテーマをきちんと言語化していく過程が哲学なのだとしたら非常に面白い。授業としてきちんと受講したいと感じた一冊。