櫻井康人の作品一覧

「櫻井康人」の「十字軍国家」ほか、ユーザーレビューをお届けします!

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  • 十字軍国家
    3.0
    1巻1,980円 (税込)
    十字軍と言えば、もっぱら運動としての面が注目され、十字軍士たちが各地に建設した諸国家、すなわち十字軍国家の全体像が語られることはなかった。だが、1098年のエデッサ伯国建国から、1798年のナポレオンによるマルタ島攻撃までの実に700年にもわたり十字軍国家は存続していた。ローマ教会、ビザンツ帝国、神聖ローマ皇帝、イスラーム勢力や地中海の諸商業都市、傭兵団、さらには来襲するモンゴル勢など、多種多様な勢力が複雑に絡み合う興亡の歴史を、第一人者が活写する。 【目次】序 十字軍国家とは何か/I ラテン・シリア/第1章 ラテン・シリアの誕生(1097-1099年)/第2章 ラテン・シリアの形成(1098-1118年)/第3章 ラテン・シリアの成長(1118-1146年)/第4章 ラテン・シリアの発展と分断(1146-1192年)/第5章 ラテン・シリアの回復と再分断(1192-1243年)/第6章 ラテン・シリアの混乱と滅亡(1243-1291年)/II キプロス王国/第7章 キプロス王国の形成と発展(1191-1369年)/第8章 キプロス王国の混乱と消滅(1369-1489年)/補章1 ヴェネツィア領キプロス(1489-1573年)/補章2 キリキアのアルメニア王国(1198-1375年)/III ラテン・ギリシア/第9章 ラテン帝国(1204-1261年)/第10章 フランク人支配下のモレア(1)(1204-1311年)/第11章 フランク人支配下のモレア(2)(1311-1460年)/補章3 カタルーニャ傭兵団とアッチャイオーリ家(1311-1462年)/IV 騎士修道会国家/第12章 ドイツ騎士修道会国家(1225-1561年)/第13章 ロドス期の聖ヨハネ修道会国家(1310-1523年)/第14章 マルタ期の聖ヨハネ修道会国家(1523-1798年)/あとがき/主要参考文献/十字軍国家支配者一覧

ユーザーレビュー

  • 十字軍国家

    Posted by ブクログ

     本書の対象とするところは「序」に簡潔にまとめられている。「十字軍」とは何であったのか。その本質はキリスト教会の敵と戦うことによって得られる贖罪であり、その運動は1095年のクレルモン教会会議でローマ教皇ウルバヌス二世による呼びかけに始まり、1798年のナポレオンによるマルタ島占領に終わる。そして、空間的には中近東や北アフリカのみならずヨーロッパ各地で展開された。
     十字軍に参加した者にはカトリック教会の認定により十字軍特権が与えられた。贖罪、不在の間の財産や家族の身柄の保護などである。

     そして、十字軍国家とは、十字軍士によって樹立された国家で、大別4つのカテゴリーが存在する。
     ①第1回

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    2023年08月16日

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