鳥越覚生の作品一覧
「鳥越覚生」の「佇む傍観者の哲学──ショーペンハウアー救済論における無関心の研究──」「なぜ人は挨拶するのか」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
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「鳥越覚生」の「佇む傍観者の哲学──ショーペンハウアー救済論における無関心の研究──」「なぜ人は挨拶するのか」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
ビジネス・実用
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Posted by ブクログ
挨拶の役割や機能を社会言語学(?)的に解釈する本なのかなあ、と思ったら、全く違う哲学の本だった。
『挨拶の哲学』という、専門書として出した既刊を、一般向けに分かりやすく書いたものであるとのこと。
たしかに、とてもわかりやすい。
使われている言葉がとても柔らかい。
人間は「親しい他者」から、挨拶という親しみを贈与され、それに支えられ生きている。
親しみを贈与してくれるのは、人ばかりではなく、周囲の環境も含まれる。
しかし、人は二本の足で「自立」するようになると、経済性や合理主義、利己心に染まり、挨拶を切り捨て、他者に無関心になっていく。
無関心の恐ろしさに気づいた人が、挨拶を介して、苦しんでいる「無告の人」の声なき声を聞き取り、「悲しい優しさ」を贈り続けることが大切だ―というのが、雑だけれど本書の主旨だと思う。
宗教だな、と思った。
いや、もともと宗教は哲学に含まれるのだっけ?
確かに、現代は、人が分断され、自分の事だけで精一杯という世の中。
自然を傷つけていることにも無関心であり、動植物の命を殺生することにも痛痒を感じない。
そんな自分に気づいて、いやだなあ、と思うことはあるから、本書の言うことはたしかにそうなのだろう、と思う。
ただ、どうすればいいのかということについては、全く納得できなくて…。
誰も助けてくれないから、自分で何とかするしかない。
利己主義と言えば利己主義だけれど、個人が変わればなんとかなるとはとても思えない。
それは筆者も分かっておられるようだったが。