鳥越覚生のレビュー一覧

  • なぜ人は挨拶するのか

    Posted by ブクログ

    人はなぜあいさつするのか知りたいわけではないけれど、この本を手に取った自分でよかったな。

    心をもっと開いてみようと思えました。

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    2026年07月26日
  • なぜ人は挨拶するのか

    Posted by ブクログ

    挨拶の役割や機能を社会言語学(?)的に解釈する本なのかなあ、と思ったら、全く違う哲学の本だった。
    『挨拶の哲学』という、専門書として出した既刊を、一般向けに分かりやすく書いたものであるとのこと。
    たしかに、とてもわかりやすい。
    使われている言葉がとても柔らかい。

    人間は「親しい他者」から、挨拶という親しみを贈与され、それに支えられ生きている。
    親しみを贈与してくれるのは、人ばかりではなく、周囲の環境も含まれる。
    しかし、人は二本の足で「自立」するようになると、経済性や合理主義、利己心に染まり、挨拶を切り捨て、他者に無関心になっていく。
    無関心の恐ろしさに気づいた人が、挨拶を介して、苦しんでいる「無告の人」の声なき声を聞き取り、「悲しい優しさ」を贈り続けることが大切だ―というのが、雑だけれど本書の主旨だと思う。

    宗教だな、と思った。
    いや、もともと宗教は哲学に含まれるのだっけ?
    確かに、現代は、人が分断され、自分の事だけで精一杯という世の中。
    自然を傷つけていることにも無関心であり、動植物の命を殺生することにも痛痒を感じない。
    そんな自分に気づいて、いやだなあ、と思うことはあるから、本書の言うことはたしかにそうなのだろう、と思う。
    ただ、どうすればいいのかということについては、全く納得できなくて…。
    誰も助けてくれないから、自分で何とかするしかない。
    利己主義と言えば利己主義だけれど、個人が変わればなんとかなるとはとても思えない。
    それは筆者も分かっておられるようだったが。

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    2026年09月05日