ソフィー・アーウィンの作品一覧
「ソフィー・アーウィン」の「没落令嬢のためのレディ入門」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
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小説・文芸
Posted by ブクログ
面白かった。読んでいるうちに深夜になってしまって中断したものの気になってなかなか寝付けなかった。
翻訳物は文章のリズムや言葉選びの感覚が翻訳者の方と合わないと読みづらいのだけど、するすると水のように入ってきて自分に合っていたし、なにより作品の雰囲気が軽快で、特に緊迫したシーンからそれぞれ解放されたあとのキティとラドクリフのやり取りには本当にドキドキした。
キティとジェインの年齢差、ラドクリフとアメリアの年齢差が同じで、キティとラドクリフは性別も立場も背負うものはそれぞれに異なれど、兄弟・姉妹の一番上というのは下から見れば親よりも近い親代わりのようで、19世紀のイングランドではより顕著だっただろうなと思う。
それぞれ登場人物がとても表情豊かで面白い。が、中でも5人姉妹の父は一番子どもだったのでは?
駆け落ちして5人も子どもがいるのに元の世界を忘れられずに借金をこさえ、酒の過ちで娘の婚約者家族に妻の素性をもらし、あげく自分はさっさと旅立ってしまうって…20年近くあったどこかで親になるタイミングなかったの?言い出すとお話が始まらないけども。
キティとラドクリフのその後、アーチーが大人になれるのか、ドロシーとミスター・フレッチャーの結婚生活は、そしてセシーとロード・モンタギューの恋の行方(モンタギュー家と見ると違う悲恋が浮かんでしまう)などなど、しばらく余韻にひたれる素敵な作品だった。