■GO株式会社プロダクト責任者黒澤隆由
BtoCプロダクトは、BtoBプロダクトと比較してスイッチングコストが低く、他社プロダクトと併用されやすいという特徴があるため、しっかり自社プロダクトの強みをつくっていくことが何よりも重要です。その難易度は非常に高いのですが、ここがBtoCのプロダクト開発に
...続きを読むおいてもっとも汗をかかないといけない部分であり、ここから逃げてしまってはだめです。
ユーザーの満足感を満たすうえでは、細かな使い勝手のよさやデザインなどのつくりこみがとても重要であることは事実ですし、細かな改善の方が短期間・低コストで実現できて結果もすぐ見えます。だからこそ往々にしてそういう開発ばかりをしたくなってしまいがちですが、そういう細かな改善だけをやり尽くしても決して強いプロダクトにはなりません。バリュー・プロポジション(ユーザーに提供する独自の価値)は必ずユーザーの根強いペインに紐づいていて、大体そういう難しい問題は他社も含めて解けていないものです。
だからこそ、そういう問題を「正しく」解決するためのプロダクトアイデアをプロダクトマネージャーがしっかり提示し、それを自社の技術力で着実に実現していくことが求められます。加えて、ユーザーに愛着をもって使い続けてもらえるプロダクトづくりが重要になってきます。ユーザーと真摯に向き合って、「クール」とか「イケてる」とか主観的な自己満足を満たすためでなく、ただただよりよいユーザー体験を提供するために、細部までこだわってプロダクト設計することが求められます。こうした点がBtoCのプロダクトマネージャーの難しさであり、やりがいでもあると感じますし、複数の選択肢がある中で「第一の選択肢になれる」「ユーザーのお気に入りのプロダクトになれる」という喜びはとても大きいと感じます。
■プロダクトマネージャーになりたての人が最初にぶつかる5つの壁
・決断の場面が多い
・多職種との連携がうまくいかない
・正解がわからなさすぎる
・真の課題かどうかの判断
・チームメンバーに対面で会えない
■RICE
RICEスコア=ユーザー到達度×影響度×確度÷労力