中島賢二の作品一覧
「中島賢二」の「真昼の暗黒」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
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「中島賢二」の「真昼の暗黒」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
Posted by ブクログ
スターリン政権下の粛清裁判「モスクワ裁判」の、特にブハーリンをモデルにした政治/心理小説。
スターリンは自らの政権の正当性を誇示するために、かつての党古参メンバーに次々と反革命的陰謀の疑いを着せて処分していった。そして奇妙なことに、これらの古参党員は皆、起訴内容を全面的に認めて処刑されていった。
彼らは何故、公には弁明をせずに罪を受け入れたのか。
それをテーマにした小説である。
テーマが上記の通りなので、作品は最初から終わりまで独房のなかでの、主人公ルバショフの思索と、現政権の尖兵たる審問官との対話を中心に繰り広げられる。
本書を読む限り、共産党の政治信念は、道徳的・感情的な判断を排除し徹
Posted by ブクログ
アーサー・ケストラーの『真昼の暗黒』は、スターリン時代の全体主義体制における思想と良心の破壊を、当事者の内面から克明に描いた作品である。かつて革命に命を捧げ「党」の高位にあった主人公ルバショフは、自身が粛清の対象となったことで長年信じてきた理念の矛盾と向き合うことになる。彼は支配の論理と操作の手法を知り尽くしており、自らも「銃殺されるだろう」と語るほどに、その運命を静かに受け入れている。『1984』の主人公ウィンストン・スミスのように抵抗を試みる市民とは異なり、ルバショフの姿勢は冷徹かつ自省的であり、まさにスターリン体制を支持していた当時の知識人の懊悩を象徴しているように感じられた。特に終盤、
Posted by ブクログ
スターリン体制時の時代を舞台として、幹部クラスのポジションにいた一人の党員が粛清されるまでを描いた作品。
当時の社会情勢を知らずとも、尋問のシーンの執拗さには真綿で首を絞められるような陰湿さを感じて楽しめる。
ジョージ・オーウェルの「1984年」の尋問シーンは本書から大きく影響を受けたらしいが、読んでいて納得した。
「党は個人の自由意思を否定したが、同時に自らの意思による自己犠牲を強要した。党は二者間の選択をする個人の能力を認めなかったが、絶えず正しい選択をすることを要求した。党は善と悪とを区別する個人の能力を認めなかったが、罪と裏切りについて躍起となって語った」
ヒトラーもまだ生きている19