昭和、平成、令和にわたる時代を生きた葉子と冴子という母娘の物語として一気に読めました。素敵なミモザの表紙や「聞かせてよ、愛の言葉を」というロマンティックな表題とあまりにもかけ離れた内容に驚きましたが、ひきこもりの人、心を病む人、誰もが結局は愛の言葉が一番大切なんだという事がジーンと残る物語でした。知
...続きを読むらなかった精神科医療の実態も驚きました。8050問題を耳にすることはありましたが、この物語を読んで初めて身近な問題として感じました。経済的状況に関係なく、人は誰もが心を病むことがあるのかもしれないし、その原因探しをするより、どうやって支えていくのか、これからますます社会問題化して言うテーマだと思いました。