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作家の夫と離婚した冴子はノンフィクション作家として、葉子と高志を女手一つで育てていた。中学に入ってから高志は学校内でのいじめがきっかけで不登校になり、次第に家庭内での暴力や奇行が頻発していく。ついに精神科にかかるようになるも事態はひどくなるばかりだった。処方される薬はどんどん増え、高志は数々の事件を起こしていく。家族が高志に振り回される様子が姉である葉子を通して語られていく。
母冴子を反面教師として、目立たぬことを信条として平凡な専業主婦を夢みた葉子だったが、結局は母と同じようにシングルマザーとして生きていくことになる。母と弟の高志の攻防に巻き込まれ続けた葉子は、冴子亡きあと遺品整理をしながら、心を病んだ子供の責任をどう取るべきなのか、生き方を模索していく……。
(※本書は2021年9月20日に刊行し、2023年6月9日に電子化したものです)
Posted by ブクログ 2021年12月25日
昭和、平成、令和にわたる時代を生きた葉子と冴子という母娘の物語として一気に読めました。素敵なミモザの表紙や「聞かせてよ、愛の言葉を」というロマンティックな表題とあまりにもかけ離れた内容に驚きましたが、ひきこもりの人、心を病む人、誰もが結局は愛の言葉が一番大切なんだという事がジーンと残る物語でした。知...続きを読む
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