作品一覧

  • 皇室一五〇年史

    皇室一五〇年史

    ビジネス・実用

    4.0
    1巻836円 (税込)
    明治以降、皇室は常に危機にさらされてきた。なんとか男系皇位継承の目処が立ったところへ、今度は増え続ける皇族を減らそうという外部の圧力が働く。そのせめぎ合いの中で制度はさまざまに揺れ動き、やがて敗戦で皇室は激動の時代へと突入していく――近現代の皇室問題に精通する二人のジャーナリストが、皇族制度、結婚、外遊や財産といったテーマ別に皇室一五〇年の歴史をひもとき、知られざる皇族の真実の姿を描き出す。皇室問題の全貌を明らかにする、決定版入門書。
  • 天皇家の宿題

    天皇家の宿題

    ビジネス・実用

    3.3
    1巻792円 (税込)
    菊のカーテンの奥で何が起きているのか。次世代の皇室像はどうあるべきか。雅子妃は何に病んだのか。昭和と平成の2代、20年にわたって皇室を取材し、数々のスクープを放った記者が天皇家の苦悩の知られざる核心に迫る。皇位継承はどうするか。お世継ぎ誕生は皇室を救うか。女系天皇のいったい何が問題なのか。宮中祭祀と伝統はどう守り伝えるべきか。平成の天皇家の背負う「宿題」は私たち自身の問題でもある。国民のための象徴天皇制の将来を考えるにあたって必読の書。
  • 天皇交代 平成皇室8つの秘話

    天皇交代 平成皇室8つの秘話

    小説・文芸

    -
    1巻1,760円 (税込)
    学友、元侍従、著名記者、ジャーナリストら天皇、皇后の真意をもっともよく知る識者が寄稿。「平成の大改革」とそこに込められた思いを明かす。皇位継承をめぐる天皇の悩みの深さは、想像を絶するものだった。天皇は、夜眠れないこともあった。ぐ皇太子、雅子妃はどのように「平成の改革」と「皇位継承の悩み」を受け止めているのか。また、悠仁親王という将来の天皇を育てる立場となった弟・秋篠宮が求めた自由とは――。
  • 宮中取材余話 皇室の風

    宮中取材余話 皇室の風

    小説・文芸

    -
    1巻3,300円 (税込)
    本書は雑誌『選択』に2008年から10年にわたって今も連載されているコラム「皇室の風」を書籍化するものです。いまや天皇による退位の表明がなされ、「平成」はカウントダウンの段階に入りました。この30年がわが国の歴史においていかなる時代であったのか、社会の変動と皇室がどうかかわってきたのか、そしてきたるべき新元号のもと、皇室と日本はどうなっていくのかを展望します。

ユーザーレビュー

  • 皇室一五〇年史

    Posted by ブクログ

    明治以降の皇室通史かと思ったのだけれど、少々違った。でも、
    これはこれで面白い。

    明治以降の皇室について「皇室典範と宮家」「皇族という人々」
    「皇室と結婚」「皇室と外国」「皇室と財産」の5章に分けて解説
    している。

    小泉政権下で女性天皇・女性宮家に関する議論が行われたが、
    秋篠宮悠仁親王殿下ご誕生で皇統継承の心配が解消されて
    から立ち消えになった。

    しかし、振り返ってみれば明治からずっと皇統への不安は常に
    存在していたんだ。

    明治天皇の唯一の皇子であった大正天皇は幼少期より病弱で
    あり、明治天皇はこれを心配されていた。だから、江戸期より
    伏見宮、桂宮(三笠宮家次男の故・桂宮殿下とは無関係)、
    有栖川宮、閑院宮の四親王家だった宮家は、明治期になって
    急激にその数を増やした。

    皇統への心配と、明治天皇の皇女の嫁ぎ先として新たな宮家が
    必要だったからなのだが、この宮家急増が後に様々なゴシップを
    も生み出す結果になる。

    その一番の例が昭和天皇の后であった香淳皇后のご実家であった
    久邇宮家。

    当時、皇太子であった昭和天皇と香淳皇后のご婚約に対し、一部の
    人々の間で「香淳皇后の家系に色覚異常の遺伝あり」を理由にして
    婚約解消を迫った「宮中某重体事件」の概要は知っていた。

    この時、大正天皇は既に病厚く公務から退いてはいたが、婚約解消
    に抗議する手紙を久邇宮家は大正天皇宛にではなく、后である貞明
    皇后宛に送っていたのか。

    大正天皇を敬い、宮中の規律を重んじる貞明皇后を激怒させている
    とは知らなかった。そりゃそうだよな。病床に就ているとは言え、大正
    天皇はその位におわすのだから。

    そうかと思えば早くから決まっていた久邇宮家の朝融王の婚約につい
    ては相手方のありもしない噂を根拠に解消しようとするし。もしかした
    ら、昭和天皇ご夫妻と貞明皇后との間がぎくしゃくしていたというのに
    はこの辺りの事情もあるのかな。

    天皇家をお守りするはずの皇族なのだけれど、明治・大正・昭和と、
    天皇家を困惑させた皇族が必ずいたんだな。

    ゴシップ多めなので皇室に興味のない人でも巻末の皇族の系譜図を
    参照にしながら楽しめると思うし、明治の皇室典範を明治天皇自ら
    反故にしている点にもびっくり。

    近年の皇室では皇太子妃殿下と秋篠宮妃殿下の、ご実家の対比が
    興味深かった。結婚に伴い宮内庁から支度金として3000万円と1000
    万円が用意された。金額の違いは皇太子妃と宮妃の違いから来る
    ものだが、紀子妃殿下のご実家・川嶋家は嫁入り道具購入の請求書
    や領収書で清算することを希望し、全額は使用しなかった。

    一方、東宮妃殿下のご実家・小和田家は現金で3000万円を受け取って
    いる。ご成婚前、嫁入り道具のひとつとしてワイドショーなどで紹介され
    ていたあの金箔箪笥もお支度金から購入されたのかしらね。小和田家

    では受け取らな かったようだけれど。

    尚、「明治天皇の玄孫」「旧皇族」「元宮家」などと言ってタレントまがいの
    活動をしている竹田某。元皇族だったのは彼のおじい様であって、彼の
    父親も臣籍降下してから誕生しているので「明治天皇の玄孫」以外は
    詐欺行為である。

    0
    2017年08月24日
  • 皇室一五〇年史

    Posted by ブクログ

    新書で「150年史」などというタイトルは大風呂敷を広げ過ぎであろう。内容は皇室典範、皇族の変遷、結婚、外交、財産などカテゴリー別にエピソードを集めた内容である。興味深かったのは、なぜ皇室とベルギー王室が仲が良いのかという下り。ナチスに屈服し、戦争責任を問われる立場だった父の譲位を受けたボードワン1世、そして、昭和天皇の息子である皇太子が、共に肩身の狭い立場から国際社会での地位向上を目指したという指摘はよく理解できる。江沢民に謝罪し、紀元節に反対した「赤い宮様」、三笠宮の事績もコンパクトに紹介されている。皇室にも相続税がかかり、昭和天皇の遺産は約20億円で、今上天皇が約4億3千万円を納税したことなども興味深く読んだ。途中、東宮批判が入るのは、筆者岩井氏の思いが強く反映されていると言えよう。

    0
    2016年05月20日
  • 天皇家の宿題

    Posted by ブクログ

     ゼミで天皇制について発表するために読んだ一連の本の中の一冊。
     私は今まで、「これだけ男女平等が進んだんだから、女性天皇だって受け入れられるはず、女系天皇だっていいじゃない」としか考えてこなかった。それは皇室の伝統、ひいては皇室とともにあった日本の伝統について学ぼうともせず、他人事のように軽い気持ちでなんとなくそう思っていたにすぎないんだなあということがよくわかった。
     著者の岩井克己さんは長年、朝日の宮内庁担当記者を務めてきた。できるかぎり中庸を旨としながらも、彼の文章からは、彼自身の知り合いであり、生身の人間である皇族方への思いやりや温かさがにじみ出ているようだ。加えて、宮中祭祀や皇位継承についてアカデミックな論証を参照しながら、皇統の伝統とは何かを暗示的に説得している。これが、単なる皇室ドラマではなく、この新書を見た目以上に中身の分厚い本にしているのだ。実に魅力あふれる本だと思う。
     ちなみに、女系天皇を認めることと、女性天皇を認めることは違う。巷にあふれる言説として、皇統のなかには八人10代の女性天皇がいるから、愛子様が天皇になることに何の問題もないではないか、と女性・女系天皇を認める考えがある。が、推古、皇極(斉明)、持統、元明、元正、孝謙(称徳)、明正、後桜町の八人すべての女性天皇は、男系の女性天皇である。男系とは皇統を父方から受け継ぐことをいい、女系とは母方から受け継ぐことをいう。
    「これまでの皇位継承の歴史は、男系主義以外の原則は例外だらけと言ってもいい状態でした。」(P209)
    著者はこの男系継承が皇室の伝統の核心であり、「天皇を天皇たらしめる最大の資格要件だという意識は、われわれの社会にまだまだ根強い」(P144)と述べる。
    「皇室典範を改正して女系天皇を認めることに反対する男系主義の論者からは『女系の天皇は天皇ではない』という主張も聞こえます。そうした直観的なこだわりの底には、意識するとしないとにかかわらず、繰り返し再現されてきた『神代からのメッセージ』である祭祀そのものや古事記神話の基層に、こうした神々や天皇の男系の系譜という『血の論理』(水林)がビルト・インされていることを感じとっていることがあるのではないかと思います。」(P144-145)

    「繰り返し再現されてきた『神代からのメッセージ』である祭祀そのものや古事記神話の基層に、こうした神々や天皇の男系の系譜という『血の論理』」とは、大嘗祭に関連して展開される聖婚説のことである。著者は、一橋大学大学院教授の水林彪教授の説を紹介する。水林は、「古事記と祭祀の体系全体が、天皇の祖先神や歴代天皇の男系の血統が皇統外の女性との聖婚を重ねることによって代々呪術的パワーを獲得するという構造をもつ」(P135)ものだと読み説く。
    つまり、天皇の即位儀式である大嘗祭の本来の姿は、神人共食(食べ物の献上)と天皇、皇后の聖婚の儀式(血統の獲得によって呪能が獲得される)だった。代々の祖先神や天皇は、自然界を統御する「呪能」を、祖先神からの父系の血に聖婚をすることで妻の属する世界の呪能を子孫のレベルで獲得してきた、というのである。たとえば、天上にあって神々のすむ「高天原」の世界は、アシの生い茂る地上の「葦原中国」に加えて、山幸彦が海神の娘であるトヨタマビメと結婚することによって水の恵みをもたらす「海原」をも手中にする、という風に。

    こういう説を踏まえて一貫した男系の皇統譜をみると、なんだか安易に女系でもいいとは言えないなあ。
    最後に、感動した箇所を抜き書きしておきます。

    「一度途絶えた伝統を復活するのは容易ではありません。よほど考えてみなければならないと思うのです。」(P151)

    「男系で一貫してつながれてきた皇位継承を女系にも認めることは、皇室の『皇統』と親族構造を根底から転換することになります。女系を皇統の連続ととらえるのか、断絶ととらえるのか。
     女系の天皇を認めるためには、こうしたすべてをひっくるめた『伝統』について、変えても構わないのだということを、きちんと確認し、国民の合意を形成する作業が不可欠だろうと思います。誠実に論議を積み重ねて、男系の伝統にこだわる人々を納得させねばならないでしょう。」(P212)

    「大事なことは、皇統の伝統についての制度論議を深めながらも、後続自身が自らの人生や家族の将来をどう考え、皇室の連綿と続いてきた歴史と皇族としての立場について、どう考えて歩んで行こうとするのかを、本人たちの気持ちを尊重し、人間的な思いやりを置き去りにしないことではないでしょうか。
     皇室の一二五代男系が続いてきた歴史は決して軽いものではありません。制度変更は生身の皇族の運命を大きく変えることにもなります。皇室の現実の推移と、真面目な制度論議が互いにかけ離れないよう、国民的な議論を続けていくことが必要でしょう。」(P236)

    0
    2010年02月11日
  • 天皇家の宿題

    Posted by ブクログ

    「どこのプレス?名刺を出しなさい」「わたくしには関係ござい
    ませんっ」。そして、遠巻きにする記者たちの方を見ながら、
    隣を歩く妹とコソコソ話をしてはクスクスと笑う。

    きつい言葉を吐く、品のないひとだなぁ。お妃候補だけれど、
    この人はないだろうと思っていた。ところが、婚約発表の記者
    会見で皇太子殿下の隣に座っていたのは、この人だった。

    あらかじめお断りしておく。こんな印象を持っていたので、
    私には偏見がある。皇太子妃と言えば将来の皇后である。
    「国母」である。雅子妃殿下を、私は「国母」とは思えない。

    皇室ウォッチャーとしては残念でならない。何故、雅子妃殿下
    でなくてはいけなかったのだろう。

    皇室へ嫁いで慣れぬこともたくさんあったろう。それでも、
    静養に次ぐ静養のこの10年。当初の「適応障害」という診断
    以外、医師団からの明確な病名の発表もなく過ぎて来た。

    なかなかお子様が授からなかったのもプレッシャーだったの
    かもしれない。だが、それは昭和天皇の后、香淳皇后も内親王
    ばかりが続いた。

    御上の世継ぎを生めないのではないか。悩んだ香淳皇后に昭和天皇は
    「秩父さんも高松さんもいるから大丈夫だ」とおっしゃった。皇太子
    殿下にはそんな器量がなかったのか。

    皇太子殿下の「人格否定」発言は様々な波紋を広げた。昭和天皇の
    晩年から皇室担当記者となった著者は、記者会見で直接質問を
    ぶつけているのだが、明確なお答えはなかったそうだ。

    そうだろうな。在りし日のヒゲの殿下が「人格否定とはなんぞや」
    とお手紙で聞かれたそうだが、その返信にも回答はなかったそう
    だから。

    本書は2006年の発行なので悠仁親王殿下のお誕生で、皇統が
    守られたところまで。勿論、東宮問題以外にも書かれている。

    皇太子殿下のご結婚と前後して始まったマスコミの皇后陛下へ
    のバッシング。小泉政権下で進められた皇室典範改正の問題点。

    そして一番勉強になったのは宮中祭祀の模様だ。ご公務もそうだが、
    天皇家の一番のお仕事は何よりも祭祀なのだろう。それがいかに
    体力を使い、大変なものか。一般庶民には祭祀がどのようなもの
    か、見ることが出来ないので概要だけでも掴むのにはいい。

    女性天皇と女系天皇の違いも分かり易く解説されている。

    それにしても今後の皇室には大きな不安が付きまとう。初等科の
    頃は「愛子様はご優秀」という話が週刊誌に溢れていた。それが
    今はどうだ。

    繰り返される不規則登校。試験期間の欠席。そして、今年になって
    やっと武蔵野陵と伊勢神宮への参拝。

    不敬を承知でいう。お勉強は出来なくもいいのだ。皇族の方々は
    その存在にふさわしい所作や気品を身に着けてくれていればいい。

    愛子内親王は将来、紀宮様のような素敵な内親王になって下さる
    のだろうか。否、なって頂きたいのだが…。

    0
    2017年08月20日
  • 天皇家の宿題

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    [ 内容 ]
    菊のカーテンの奥で何が起きているのか。
    次世代の皇室像はどうあるべきか。
    昭和と平成の二代、二〇年にわたって皇室を取材し、数々のスクープを放った記者が天皇家の苦悩の知られざる核心に迫る。
    皇位継承はどうするか、宮中祭祀と伝統はどう守り伝えるべきか。
    国民のための象徴天皇制の将来を考えるにあたって必読の書。

    [ 目次 ]
    序章 「昭和」の残影
    第1章 「平成流」の奥行きと危うさ
    第2章 失われた声
    第3章 伝統とは何か
    第4章 東宮よ
    第5章 皇位継承問題
    終章 親王誕生

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    読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ)

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    [ 参考となる書評 ]

    0
    2011年06月07日

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