作品一覧

  • ACEサバイバー ──子ども期の逆境に苦しむ人々
    4.3
    子ども期の逆境体験、ACE(=Adverse Childhood Experience)は、その後の人生での病気・低学歴・失業・貧困・孤立など様々な困難と関連することがわかってきた。自分の子どもを不適切に養育する傾向もあり、その影響が次世代に及ぶ可能性も見えてきた。本書では、データを基に実態を明らかにし、彼らが生きやすく、不利にならない社会にするためにはどうしたらいいかを提起する。
  • はじめての社会調査
    3.0
    1巻2,640円 (税込)
    質的調査と量的調査をバランスよく学べる究極の入門書!――人々の思いや暮らしのリアリティを知ることをとおして、他者と社会の多様な姿を発見していく社会調査。この一冊から調査の一歩を踏みだそう。社会調査士カリキュラムのA・B科目に対応。

ユーザーレビュー

  • ACEサバイバー ──子ども期の逆境に苦しむ人々

    Posted by ブクログ

    ACE(Adverse Childhood Experience)=子ども期の逆境体験は、当事者の人生全体が被る不利な影響を及ぼす。そしてACE自体が社会の怠惰による産物であることを指摘している本書。
    関連するテーマの「毒親」や「アダルトチルドレン」等を扱った(これまで流通していたような多くの)書籍は、心理学やカウンセリングの知見をベースに書かれており当事者目線のケアには有用であったが、
    一方で親も含めた彼らを取り囲む環境全体を見直すための分析には不十分だと感じていた。
    その欠けていた視点が、本書を読むことで補完されたように思う。

    ACEサバイバーにふりかかりがちな自己責任論を著者は明確に否

    0
    2025年02月26日
  • ACEサバイバー ──子ども期の逆境に苦しむ人々

    Posted by ブクログ

    ACEという言葉が、日本において殆ど浸透していない現状にも関わらず、アメリカおける逆境体験の研究結果や支援の在り方について生物学的見地を含め、わかりやすく丁寧に説明されている。
    まだまだ心身の病は自己責任という日本社会の思い込みを、そう簡単に払拭できない現状が歯がゆい。
    このような状況において、『ACEサバイバー』というちょっと衝撃的なネーミングが、日本に浸透するにはどれくらいの時間が必要なのだろうか。親ガチャでも、複雑性PTSDからレジリエンスを信じて生きていける支援の在り方を確実に浸透させていきたい。今一度児童憲章を確認し、子どもたちが安心して過ごせる世の中になるよう切に願う。

    0
    2025年11月11日
  • ACEサバイバー ──子ども期の逆境に苦しむ人々

    Posted by ブクログ

    データに基づいた記述がなされており、出典も明記されているので、ACEの資料および入門書として参考にしやすい内容である。海外だけでなく国内の動向についても触れられており、いくつかのプロジェクトがあることがわかった。
    一方で、これだけ膨大なデータがあるにも関わらず、現状でできることがTICによる関わりとなると少し心許ない気もするし、あまり好ましいデータもないので、サバイバーの不安を煽ることにならないか心配である。そう考えると、ACEの指標が単なるスクリーニングのために作られたものなのか、それとも他に何か別の意図があるのかがわからなくなってきた。使い方を間違えると、差別のための指標ともなりかねない危

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    2023年07月31日
  • はじめての社会調査

    Posted by ブクログ

    2023年3月発行の比較的新しい社会調査の入門書。学部1、2年の入門授業用のテキストとして扱われる想定かなという感じで、初心者向けにわかりやすく書かれている。質的調査、量的調査それぞれの専門家が集まって丁寧に書かれており好印象。
    各種の調査や評価に中小の団体が自前で取り組んでいくための研修などを作ろうと手にしてみたが、とりあえず本薦めるならまずはこれという手堅いテキストに出会えたのは良かった。個人的に知識や技術としての新しい学びは少なかったが、初学者の実践を想定したちょっとした注意やコツのような内容はなるほどはいくつも見つけられた。

    0
    2025年01月15日

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