【この映画は、とどのつまり、棒で叩いたって死なない。挫折の連続だった。三つのスタジオを転々とした。わたしはただ、惑星直列の瞬間を待つ必要があったのさ】(文中より引用)
映画史に残るアクション映画として高い評価を受け、ポップ・カルチャー界に旋風を巻き起こした『マッドマックス 怒りのデス・ロード』。完
...続きを読む成そのものが偉業にして奇跡とさえ評されたこの作品を、ジョージ・ミラー監督を始めとする関係者の証言から振り返る一冊です。著者は、「ニューヨーク・タイムズ」でコラムを執筆するカイル・ブキャナン。訳者は、映画関係の翻訳も数多い有澤真庭。原題は、『Blood, Sweat & Chrome; The Wild and True Story of Mad Max: Fury Road』。
本書を一読し「そりゃとんでもない映画になるはずだわ」という感想を抱きました。『マッドマックス 怒りのデス・ロード』が傑作中の傑作であることは論をまたないのですが、その製作過程がまさにここまで狂気に満ち満ちたものだったとは。映画の熱量をそのまま感じ取ることができる内幕本でした。
改めて観賞したくなってしまうではないか☆5つ