作品一覧

  • オーウェルの薔薇
    5.0
    1巻3,630円 (税込)
    ジョージ・オーウェルが一九三六年に植えた薔薇の生き残りとの出会いから,見過ごされてきた彼の庭への情熱に光をあて,精神の源を探るソルニット.豊かな思索の旅は,オーウェルの人生とその時代から,化石燃料としての石炭,帝国主義や社会主義と自然,花と抵抗をめぐる考察,薔薇産業のルポ等を経て,未来への問いへと続く.

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  • どこかで叫びが
    4.0
    1巻4,799円 (税込)
    恐怖が、再定義される── 『ゲット・アウト』の監督・ジョーダン・ピールが送る 黒人作家たちによる恐怖の最前線 【ローカス賞】、【ブラム・ストーカー賞】、【英国幻想文学大賞】受賞! 【世界幻想文学大賞】最終候補作! 『ゲット・アウト』『アス』『NOPE/ノープ』で世界に衝撃を与えた映画監督・脚本家ジョーダン・ピールが編集を手がける、全編書き下ろしによるブラック・ホラー短篇集。 本アンソロジーに収録された19の作品では、奴隷制度の記憶、公民権運動のトラウマ、移民としての分断されたアイデンティティ、そして現代社会の見えざる暴力など、超自然の恐怖だけでなく、アメリカ社会に深く根を下ろした不正義や歴史的暴力といった“現実”の〈悪夢〉が描かれる。 作家陣には、N・K・ジェミシン、ンネディ・オコラフォー、レベッカ・ローンホース、タナナリーヴ・ドゥーら国際的に高く評価される作家たちが名を連ね、新進気鋭の書き手も多数参加。また、ジョーダン・ピール自身による序文も収録されている。 ローカス賞、ブラム・ストーカー賞、英国幻想文学大賞を受賞したほか、Esquire、CrimeReads、シカゴ公共図書館の「年間ベストブック」にも選出された。また、英・ガーディアン紙は「今年最高のアンソロジーであるだけでなく、時代を超えて語り継がれる一冊」と絶賛している。 ブラック・ホラーの最前線を記録する、必読のアンソロジー。 あなたがまだ見ぬ恐怖が、ここにある──
  • ザ・メモリー・ライブラリアン 『ダーティー・コンピューター』にまつわる5つの話
    4.0
    1巻3,520円 (税込)
    グラミー賞10回ノミネート、アカデミー賞受賞作『ムーンライト』出演。シンガー・ソングライターとして、俳優として、世界を更新し続けるジャネール・モネイ、初の小説がついに翻訳刊行! グラミー賞ノミネートアルバム『ダーティー・コンピューター』の世界観をベースに、5人の作家とコラボレーションし、世界が直面している分断の問題を描く。NYタイムズベストセラー、ワシントンポストやバズフィードでも絶賛の傑作!

ユーザーレビュー

  • どこかで叫びが

    Posted by ブクログ

    アフリカ系の経験、差別や暴力を題材としたブラック・ホラー。19編ありどれも読み応えのある佳作だと感じました。不穏な「目」が見えてしまう倒錯を描いた「不躾なまなざし」、サイコホラーの趣きがある「片割れ」が特に気に入りました。

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    2025年11月22日
  • オーウェルの薔薇

    Posted by ブクログ

    「戦争」の反意語は何かと問う。それは、「庭」とソルニットは答えている。戦争の時代に生きたG・オーウェルの庭に植えた薔薇が、この書名『オーウェルの薔薇』となった。オーウェルがこの時代に、どのように生きたのかがテーマなのだが、ソルニットの他の書物と同様に、単なる伝記ではない。いつものように、必然的なあるいは偶然的な出会いの広がりを描くなかで、オーウェルをめぐる環境との相互作用が批評され、眩しいくらいの世界を表現している。また、薔薇をめぐるソロー的な自然観察の文章表現が羨ましいほどだ。

    0
    2023年03月29日
  • ザ・メモリー・ライブラリアン 『ダーティー・コンピューター』にまつわる5つの話

    Posted by ブクログ

    ジャネール・モネイの作品と知らずに読んだとしても、現代の意識を色濃く反映したSFとしてとてもおもしろいと思うが、やはり彼女の音楽や世界観を知っている方がより楽しめるだろう。彼女の興味や問題意識がビビッドに伝わってくるし、ビジュアルの表現力もすばらしい。
    音楽でも物語でも全くぶれない独自の世界観を築き上げているところに、作り手としての強度を感じる。

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    2025年06月09日
  • どこかで叫びが

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    映画で洋画のホラーと、日本のホラーって怖さのベクトルが違うとわたしは思っています。
    今回初めて海外のホラー小説を読んだのですが、映画と同じように本もやっぱり違うか…!と少し驚きました。
    例えば流行りのモキュメンタリーホラーのようにギャーーーーーと叫びたくなるような、心臓がバクバクするような怖さではない。
    淡々と日常に潜む怖さ。薄気味悪く、正体が掴めない。精神的に追い詰められるようなそんな不気味さがありました。
    個人的に好きなのは「人魚」でした。
    怖さだけではない。なぜか切なさや儚さも感じさせられる物語だと思いました。人魚といえば泡となって消える…。この話が好きだと思う人は多い気がします。

    0
    2025年10月23日

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