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  • ロボット創造学入門
    3.8
    地雷探知除去ロボットをつくるとき,アフガニスタンの現場でつい地雷原に入りこんでしまった! そんな危険な体験をしながら,つくりあげた実用ロボットはどんなものになったか? さまざまな用途のヘビ型や四足歩行ロボットを開発してきた著者が,それぞれどのようにつくったかを解説し,ロボットの形や心の未来も語る.

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ユーザーレビュー

  • ロボット創造学入門

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    著者はヘビ型ロボット、蜘蛛型地震探査ロボットなど我が国のロボット開発の第一人者。しかし鉄腕アトムのような人型ロボットは愛玩用を除いて必要ないと言い切る。「ロボットは縁の下の力持ち的な単純業務を代行し、人が人でしかできない大切な仕事に専念する環境を作ることに貢献すべき」だと説く。私も今までアトムのイメージに引きずられていたが、なるほど納得!
    ところで後書きの中で「東北大震災でどうしてロボット大国日本のロボットが活躍しなかったのか?」について事情が暴露されている。
    そもそも日本の原発は絶対事故を起こさないという建前があったため国が全く本気でなかった。スリーマイル島事故の後、政府主導で一時盛り上がっ

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    2011年07月30日
  • ロボット創造学入門

    Posted by ブクログ

    広瀬茂男(1947年~)氏は、横浜国大工学部卒、東工大大学院博士課程修了、東工大大学院助教授・教授等を経て、同大学院名誉教授。多くの独創的なロボットやロボット技術を開発している世界的権威で、ヘビ型ロボット、四足歩行ロボット、惑星探査ロボット、地雷探査ロボット、全方向移動ロボットなどで多くの業績がある。エンゲルバーガー賞受賞。紫綬褒章、瑞宝中綬章を受章。
    本書は2011年出版のジュニア向け新書だが(現在絶版)、成毛眞の『本棚にもルールがある』(2014年)の中で必読と書かれており、今般、新古書店で偶々見つけて入手した。
    目次は、1.地雷探知除去ロボットをつくろう、2.いろいろなロボットをつくる、

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    2022年11月16日
  • ロボット創造学入門

    Posted by ブクログ

    この本を買ったのは、その頃たぶんに
    心脳問題というのに興味が湧いていて、
    ロボットひいては人工知能が人にだんだん近づいていく昨今なので、
    そのあたりの理系的アプローチがあるのではないかな、
    と思ってでした。
    残念ながら、「心と脳について」にあたるような論考はなかったのですが、
    ロボットにプログラムする倫理感覚などについて、
    まず人間はどうなのだと考察していくところは、
    中高生向けの岩波ジュニア新書だとしても、非常に興味深かったです。
    というよりも、中高生でもけっこう頭の切れるタイプの人じゃないと
    理解できないのではないかと、その他の章も含めて思ったくらいです。
    それでも、知的好奇心をくすぐられ

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    2015年11月25日
  • ロボット創造学入門

    Posted by ブクログ

    説明が「む?ちょっと高度なのでは?」と思うところがいくつかあるけれど、いろんなロボットの登場はそれだけで面白い。ミライのロボット事情についても、まあそうだろうな、とは思う(アシモフファンとしては、反論したくなる部分もいくつかあるけれど)。

    蛇足ながらちょこっと入っている行政批判も笑えるし、少々悲しくもなる。ああお役所。。。

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    2016年09月04日
  • ロボット創造学入門

    Posted by ブクログ

    技術的なところはかなりながし読みをしてしまった(特に蛇の滑走部分…)けれど、地雷除去の為のロボット、そしてそのあり方はなるほど、と感じた。それ故、地雷の除去より地雷の探知を。人間と人間のあいだにロボットは入り込まなくていい。お手伝いロボットよりも、子どもと親が一緒にいられる時間を作ってくれるロボットを。あくまで、私たちの生活がより楽しく、良い充実したものになるためのロボット開発を。それから3章の「創造的思考法」もとても良かった。脳の入っている身体のコンディションをまず整えることから。漠然とした憧れに対し優しくも具体的に背中を押してくれるような章なので、将来を考え始める中高生に是非読んでもらいた

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    2011年09月15日

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