作品一覧

ユーザーレビュー

  • 丸山眞男と加藤周一 ──知識人の自己形成

    Posted by ブクログ

    戦後民主主義を代表する二人の思想家の、おおよそ太平洋戦争の敗戦を迎えるまでのあゆみをたどっている本です。

    学生時代の丸山が、長谷川如是閑の講演を聞きにいった際に特高に捕まり、理不尽な取り調べを受けたことはよく知られています。加藤もまた、戦争へと突き進んでいった国の行く末に憂いをいだいており、非合理的な必勝の信念を説く同級生をやり込めたエピソードが『羊の歌』正・続(岩波新書)で語られています。こうした体験をもつ二人の戦前および戦中のすがたを追っているということもあり、いきおい自立した精神の持ち主が「暗い時代」をどのように生き延びたのかという観点からの記述になってしまうのは、しかたがないことなの

    0
    2025年05月23日

新規会員限定 70%OFFクーポンプレゼント!