金田直久の作品一覧
「金田直久」の「白装束集団を率いた女」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
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「金田直久」の「白装束集団を率いた女」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
Posted by ブクログ
【人間は、その狂気の渦中にあっても、絶えず、その狂気の中に意味を見出し続ける存在なのだろうか】(文中より引用)
山間に現れて突如ワイドショーを賑わせた白装束集団。千乃裕子率いる千乃正法会とパナウェーブ研究所がどこから現れ、そしてメディアの狂騒劇の後にどのような末路をたどっていったのかを記したノンフィクション。著者は、本書が初めての著作となる金田直久。
「人に狂気を信じる自由はあるのか」という問題を丁寧に扱った秀作。上から目線になることなく、それでいてどこまで客観的に千乃裕子の生涯を綴ることにより、信じることの不思議さと恐ろしさを両方垣間見せてくれる、味わい深い作品でした。
当時すごい話題
Posted by ブクログ
「パナウェーブはどう生まれたのか、どんな理由で活動していたのか」を外部の視点からしっかりと書き上げた読み応えのある本。
教義の説明も、一般常識を持った読者にも配慮しつつ、バカにもしない形で説明してあると思う。
教祖の女性が亡くなったことで距離を置いているけれども、教えを今も信じているという男性が出てくる。世間話をするといたって知的な会話もできる。
私の父はパナウェーブとは別の某信仰宗教の一世信者だったが、まさにこの感じだ。ニュースや政治の解説はその歴史背景まで的確に知って答えられるので参考になる一方、メシア観とか魂の救済については一般とは全く別の信念を頑なに信じている。どうしてそうなるの