作品一覧

  • ライブミュージックの社会学
    5.0
    1巻3,300円 (税込)
    コロナ禍での停滞を経てもなお、ライブミュージックは音楽文化や流行を力強く牽引し、現代社会のポピュラー音楽シーンでの存在感をますます増している。ライブミュージックをめぐる多角的な考察を通して、日本そして世界を覆う音楽文化の現在地を活写する。
  • ロックミュージックの社会学
    3.6
    1巻1,760円 (税込)
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 誕生から35年をへて錯綜するロック・イメージを、アウトサイド、アート、エンターテインメントの3つの指標で解析。そこに仮託された超越・反抗・逸脱の感覚の社会的構造を検証し、ある種のコンプレックスを背負って展開してきた日本のロック受容史をたどる。

ユーザーレビュー

  • ライブミュージックの社会学

    Posted by ブクログ

    ライブ、推し活にはまっているので読んでみた
    親世代はコンサートというけど
    ライブっていつから言われるようになったんだろう?
    とか素朴な疑問が解決されたり
    衣装に触れたりAIひばりに触れたりおもしろかった
    ライブをビジネスと考えたり産業構造的に描かれていて
    もちろん中立な姿勢で色んなことが書かれてるけど
    反対側からのみえかたもわかった気がした

    これもう少し若いときに読みたかったなあ
    (いい意味でもっと早く読みたかった)

    リストマニア
    Adoの国立競技場問題
    ライブの時アーティストの目の前にある箱の正体
    ライブハウスノルマ問題
    NewJeansおじさん
    ボーカロイドのはかなさ
    AI美空ひばりと

    0
    2025年06月26日
  • ロックミュージックの社会学

    Posted by ブクログ

    [ 内容 ]
    ロックを成立させ、ロックであることを決定づける価値観の体系―支配圏・中央圏を否定する“アウトサイド”指標、純粋芸術に挑戦しつづける“アート”指標、ポピュラリティを獲得していく“エンターテイメント”指標―この三指標は、時代的背景である対抗文化との相互依存関係のなかで生み出され、相互に絡み合いながら継承されてきた。
    それは、演奏者が自己をロック・ミュージシャンと強烈に自負するとき、聴衆がロックを受容すると意識するとき、「ロックとして卓越した存在になること」を証明する原理なのである。
    三指標が文化的正統性をめぐって牽引しあいながら築くトライアングル=ロック“場” に入り込み、ロックに仮

    0
    2010年06月17日
  • ロックミュージックの社会学

    Posted by ブクログ

     2001年刊。
     これも非常読み応えのある、れっきとした社会学によるポピュラー音楽解読の書物だった。
     本書前半は、1960年代あたりからの英米を中心とした世界的な「ロック」音楽の波を、そこに付随した各種のディスクール、価値観、ファッションなどを含めて解読してゆく。社会の周縁に棲む者らの反逆的姿勢としての「アウトサイド」指標、純粋に芸術的な価値を狙う「アート」指標、一方ではポピュラリティを獲得し栄えていこうという「エンターテイメント指標。この3種の指標でロック史の動向が探られてゆく。
     たとえ当初反逆的な周縁人であったとしても、それが人気を博すると資本主義経済の巨大な力によって回収されていく

    0
    2024年01月03日
  • ロックミュージックの社会学

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

     音楽のロックを社会学から分析している本。本書ではブルデューの「場」の概念を用いて説明している。アウトサイド、アート、エンターテイメントの三つの要素の内、時代によってどの要素が大きな割合を占めていたのか、他の要素はそのときどのような要請をしていたのかを見ることで、その時代のロックの特徴を考察している。全体的な流れとしては、まずアウトサイド→アート→エンターテイメントときてロックの喪失が叫ばれた中で、パンクロックの登場→ワールドミュージック、ラップ、ヒップホップなどへの分化といったところ。ただ大ざっぱなまとめなので個々のアーティストまではあまり踏み込んでおらず、ミクロな視点は別に補う必要がある。

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    2016年06月18日
  • ロックミュージックの社会学

    Posted by ブクログ

    ロックを成り立たせている価値観には性格の全く違う3つの指標がある。それらは互いに引っ張りあいせめぎあいながらいろいろな形の三角形を作っているというのが本書のテーマです。
    1)アウトサイド指標
    2)アート指標
    3)エンターテイメント指標

    なるほど、ロックといってもいろいろなカテゴリがあり、世界中でいろいろな人々に受け入れられ、20世紀の音楽の共通言語みたいになっているわけが理解できる。
    ちなみに、自分は71ページにある「気取っていて優雅でブルジョア的観念に縛られ、専門家と装置が山積みになっているようなロック」が好きです。

    0
    2013年01月19日

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