南田勝也の作品一覧
「南田勝也」の「ライブミュージックの社会学」「ロックミュージックの社会学」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
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「南田勝也」の「ライブミュージックの社会学」「ロックミュージックの社会学」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
Posted by ブクログ
ライブ、推し活にはまっているので読んでみた
親世代はコンサートというけど
ライブっていつから言われるようになったんだろう?
とか素朴な疑問が解決されたり
衣装に触れたりAIひばりに触れたりおもしろかった
ライブをビジネスと考えたり産業構造的に描かれていて
もちろん中立な姿勢で色んなことが書かれてるけど
反対側からのみえかたもわかった気がした
これもう少し若いときに読みたかったなあ
(いい意味でもっと早く読みたかった)
リストマニア
Adoの国立競技場問題
ライブの時アーティストの目の前にある箱の正体
ライブハウスノルマ問題
NewJeansおじさん
ボーカロイドのはかなさ
AI美空ひばりと
Posted by ブクログ
[ 内容 ]
ロックを成立させ、ロックであることを決定づける価値観の体系―支配圏・中央圏を否定する“アウトサイド”指標、純粋芸術に挑戦しつづける“アート”指標、ポピュラリティを獲得していく“エンターテイメント”指標―この三指標は、時代的背景である対抗文化との相互依存関係のなかで生み出され、相互に絡み合いながら継承されてきた。
それは、演奏者が自己をロック・ミュージシャンと強烈に自負するとき、聴衆がロックを受容すると意識するとき、「ロックとして卓越した存在になること」を証明する原理なのである。
三指標が文化的正統性をめぐって牽引しあいながら築くトライアングル=ロック“場” に入り込み、ロックに仮
Posted by ブクログ
2001年刊。
これも非常読み応えのある、れっきとした社会学によるポピュラー音楽解読の書物だった。
本書前半は、1960年代あたりからの英米を中心とした世界的な「ロック」音楽の波を、そこに付随した各種のディスクール、価値観、ファッションなどを含めて解読してゆく。社会の周縁に棲む者らの反逆的姿勢としての「アウトサイド」指標、純粋に芸術的な価値を狙う「アート」指標、一方ではポピュラリティを獲得し栄えていこうという「エンターテイメント指標。この3種の指標でロック史の動向が探られてゆく。
たとえ当初反逆的な周縁人であったとしても、それが人気を博すると資本主義経済の巨大な力によって回収されていく
Posted by ブクログ
音楽のロックを社会学から分析している本。本書ではブルデューの「場」の概念を用いて説明している。アウトサイド、アート、エンターテイメントの三つの要素の内、時代によってどの要素が大きな割合を占めていたのか、他の要素はそのときどのような要請をしていたのかを見ることで、その時代のロックの特徴を考察している。全体的な流れとしては、まずアウトサイド→アート→エンターテイメントときてロックの喪失が叫ばれた中で、パンクロックの登場→ワールドミュージック、ラップ、ヒップホップなどへの分化といったところ。ただ大ざっぱなまとめなので個々のアーティストまではあまり踏み込んでおらず、ミクロな視点は別に補う必要がある。