尾山宏の作品一覧
「尾山宏」の「安倍晋三 回顧録」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
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「尾山宏」の「安倍晋三 回顧録」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
小説・文芸
Posted by ブクログ
厚労省の変化は何なのだろう
厚労省は、統計上の差が 顕著ではない、と結論づけました。 臨床研究では相当の効果があったにも かかわらず、です。(中略)
結局は、動物実験の結果から、妊娠中の女性が飲むと、障害がある赤ち ゃんが生まれる恐れがあるので、広く使用することにたじろいでしまった のです。だったら、そうした人に処方しなければいいだけの話なのですが。(中略)
1980年代の薬害エイズ事件では、非加熱血液製剤を輸入していた製薬会社トップと、使用した医師、さらに、エイズウイルス(HIV)に汚染 されている危険性を知りながら、回収を指示しなかった厚生省の官僚が罪に問われました。(本書より引用)
この引用を読むと、厚生労働省が薬の安全性評価に慎重であろうとしていたことが分かる。薬の承認に前向きだったのはむしろ安倍氏だった。
しかし、2年後の現在から眺めてみると違和感がある。厚労省はその後、ワクチンの導入を積極的に進めた。安全性が疑問視される事例が海外で先行して明るみになっていたにもかかわらず。
厚労省のこの姿勢の変化は、何なのだろう。
Posted by ブクログ
安倍元首相が、最初に首相の座に就いたのは、ご本人が52歳の時であった。政治家一家に生まれたエリート政治家は、史上最年少で首相の座に就くことになったが、しかし、第1次安倍政権はうまくいかず、ご本人の病気もあり、わずか1年で退陣することとなる。エリート政治家が初めて味わう挫折だった。しかし、ご本人がインタビューの中で応えているように、この経験が、政治家・安倍晋三を成長させ、第2次安倍政権をつくり、そして、その第2次安倍政権も成長させ、史上最長の政権にしたのである。
本書のインタビューでは、その間の出来事について、安倍元首相が忌憚なく話しておられる。私自身は、「アベノミクス」を始めとした安倍元首相の政策に賛成するところばかりではなかったけれども、インタビューの中に現れる、安倍元首相の政治家としての資質・視野の広さ・人間力には感心させられた。本書の最後には、安倍元首相の葬儀の際の何人かの弔辞が紹介されているが、野田元首相の安倍元首相評が、的を得ている気がするので引用する。
【引用】
私が目の前で対峙した安倍晋三という政治家は、確固たる主義主張を持ちながらも、合意して前に進めていくためであれば、大きな構えで物事を捉え、飲み込むべきことは飲み込む。冷静沈着なリアリストとして、柔軟な一面を持っておられました。
【引用終わり】
インタビューで浮かび上がってくる安倍元首相の人物像は、まさにこの通りであった。
本書で、インタビュー以外に心に残ったのは、この野田元首相のものを含む、安倍元首相の葬儀時の弔辞である。野田元首相のものも、心に残ったのが、菅元首相の弔辞には、心を打たれた。悲しみと怒りと無念さに溢れたその弔辞は、安倍元首相の政策を支持した人・支持しなかった人に関係なく、心に染み入ったと思う。