広島に行く前に読みたかった!
タイトルにあるように、長岡省吾さんがどうやって広島平和記念資料館をつくったかを記した本で、ノンフィクションです。
立ち上げに尽力したどころか、この人がいなかったらこの施設なかったんじゃないか、というくらいの人物でした。
長岡省吾さんは、原爆が投下された当日は、別の場所に
...続きを読むいたので助かったけど、次の日には被爆地に行っています。
そこで地獄のような惨状を目の当たりにし、この事実を残さねばという一心で、被爆した石などを拾い集めたことから始まっています。
次の日には現場にいたので、長岡省吾さんも被爆したそうです。原爆症に苦しみながらも、この現実をより多くの人々や世界に広めなければ、という情熱から行動し続ける姿に、とても胸を打たれました。
これは、児童書で子ども向けに描かれています。
なのでやたら専門的で難しいことはなく、かといって軽くなく、児童書だから文章もコンパクトにまとまってるのに、伝えるべきことはしっかり描いてある。
びっくりする程、分かり易く読みやすかったです。
大人にも読んでもらいたい!恥ずかしいながら、知らないことも沢山描いてありました。
ただ、小学生にはよく分からないかも…という表現や単語が少しあるし、少し刺激の強いエピソードや遺品写真もあるので、中学生以上が良いかもと思いました。
是非、修学旅行や旅行で広島に行く前にぜひ読んでもらいたいです。