初めはとてもシンプル、でもその思いは深かった。
自分に起業は?なんて尻込みが少し減って、そんなことより自分が信じることに関わっていきたいと溢れる思いになった。
・・・・
きれいになるのは大好き!ですが、掃除をするのはウキウキしない。
掃除自体が楽しかったらいいのに・・・
そうなのだ!
インサ
...続きを読むイトとは、結果までのプロセスにあるのだ!
洗剤関連の製品開発に関わってきたが、その成果にばかり目を向けていた。
つまりは、そもそも掃除自体が嫌だよね~~っと言ってきていたのだ。
きれいへのモチベーションではなく、きれいにすることへのモチベーションを伝える洗剤がメソッド。
なんというのか、
受験勉強は面白くないが、それでもしなければならないから、
好きなノートや文房具を選んで楽しもうとしていたあの感覚なのだ。
掃除する義務からの解放・・・お~~気持ちいい~~~。
”する”ことへの革命なのだ。
あるいは・・・
マズローの欲求の最上級の自己実現が求めらえる現在に、
洗剤市場は、おそらく安全や社会的欲求を満たす結果のニーズばかりを訴求している。
遅れている~~xx;と気づく。
この中でも
○製品の効果を高めただけではスタート地点に立ったに過ぎない
と言っている。
ヘルスケア市場はおそらく最上級を伝えているだろう。(少なくともハードサーフェースの洗剤市場よりは高次の欲求を満たそうとしていると言えると思う)
否定的な見方をすれば、医薬部外品であるが故の性能訴求への制限から加速されたのかもしれないが・・・・それが良かった。
美しいとは、主観的である。
すなわち、そう感じることが満足感につながる。
ブランドとは、そんな風に漠然として見過ごしやすく、言葉にしにくいものなのだろう。
だからこそ、デザインという美し”さ”をカタチにする要素を取り込むことがブランディングに非常に重要になるのだろう。
例えば、Apple・iPhoneと言えば分りやすいかな。もろもろの無差別な高機能の電話の中で、美しいから欲しくなる端末になるのである。
そんなことに気づかせてくれる。
製品開発者にとって、ブランディングを理解するのにお勧めの一冊。
そして、プロダクトマーケティングとは何ぞや!をすっきりさせてくれる言葉がいっぱいである。
読んでいてウキウキした。
○イノベーションとは、前人未到に到達すること。
○成功は、ブランド力と製品力。それを実現するイノベーションとは・・・企業文化である。
○カルチャーは究極の競争優位である。(すなわち、コンピテンシーというものである、まねされない、盗まれないものである)
創造性と生産性の共存とはいかに?という問いを持っている自身としては、いやはやすっきりする言葉だらけだ。そして、それは軸として持ってわかりやすい!
そして、自発性と創造力に、形式を加える組織規模のステージを、メソッドの組織成長物語の中で教えてくれている。
(が、だからと言ってわかった!できる!とは言えないが、如何して何が必要なのかのかけらには触れることができる)
その他、経営について、ブランディングについて、製品開発について、リーダーシップ、チーム力、組織開発…などなど素敵な言葉がいっぱいであるが、お気に入りをいくつか残しておこう。
あとは、ご自身で読んで自分の言葉を選んでほしい…
○ヒトは何をするにせよ、それを楽しんでいなければ最高の力を発揮できない(そうだ!そうだ!)
○信念のブランドを作るには、企業は社会的使命と結びつく必要がある
○一人の相手のために語りかけること
○サステナビリティーはセクシーになれる
○企業の目的が社会にベネフィットをもたらすことであり、それが進歩につながるのであれば、獲得した利益は成長とイノベーションのために再投資し、そこに関わる人々が時間と労力を使って地域活動に参加する方が理に適っている。(つまりは、CSVだ!)
○スピードは重要な決め手。・・・・俊敏性とは、必要に応じて加速したり、減速したりする能力
○アイディアやイノベーションにブレーキをかけ脱線させる最大の要因は、消費者調査である場合が多い。
○カルチャーがスピードを持続させる手助けとなる。
○万人にとって無価値であるより、誰かにとって大切なモノであるほうが良い。
○プロセスは納期を厳守し、コスト目標を達成し、経営指標を達成するには役に立つが、創造的な発想が生まれる神秘の場所では弊害となりかねない。
○デザイン思考とビジネス思考にレバレッジをかける。(デザイン思考と創造性、そしてその手法についてのくだりはわくわくするような気づきがある!)
○下手な戦略でもうまく実行されるなら、満足に実行されない優れた戦略よりもいい。
○完ぺきではなく前進を目指す。
○ブランドにビジネスを推進させる。
○カテゴリーを統合するマスターブランドは、すべての商品が同じ印象を与えながら、決して同じに見えないようにする。
こうして振り返ると、軸がつくられてくる…
また読み返そうと強く思う一冊である。