作品一覧

  • 脳に棲む魔物
    4.1
    1巻1,584円 (税込)
    ある日突然、正気と狂気の境界線を超えた24歳の女性記者。医師のだれもが治療困難な精神疾患の診断を下したが……! 医学ミステリーを超える面白さ。NYタイムズ第1位の衝撃の医療ノンフィクション。
  • 血盟の箱 続・古書店主
    4.0
    1巻1,078円 (税込)
    1795年パリ。一人の老人が手紙をしたためていた。「多くのものがこれにかかっているのです」血で署名されたその手紙は、一個のチェストとともに、いずこへかと送り出された……二百年後、外交会談のために訪れたアメリカ上院議員が怪事件に遭遇。大使の命で議員に同行していた外交保安部長のヒューゴーはパリ警視庁の友人の手を借りて捜査を始めるが、事態は意外な方向に発展した! 好評の『古書店主』に続いて放つ第2弾
  • ルクセンブルクの迷路
    4.0
    1巻1,144円 (税込)
    ワシントンDCに住むケイトは、夫が新しい事業を始めるルクセンブルクに息子たちとともに移住した。やがて彼女はマクレーン夫妻と知り合うが、夫妻にはどこか怪しげなところがあった。何か犯罪を企んでいるのか? それとも以前ある組織に属していたケイトの過去を探っているのか? あるいは彼女の夫を狙っているのか? 疑惑の迷路の中で、彼女は想像を絶する事実を知ることに。注目のサスペンス巨篇。
  • スカウト52
    3.7
    1巻1,210円 (税込)
    沖に浮かぶ小さな島へ、指導員に率いられたボーイスカウトの五人の少年たちがキャンプにやってくる。だが無人だったはずの島に、一人の男が現われる。奇怪なまでに痩せ細ったその男は、異常な食欲に取り憑かれ、食糧ばかりか草や土までを貪り食うが……十四歳の少年たちを襲った恐怖を描く、正統派ホラーの傑作
  • 古書店主
    3.5
    1巻1,034円 (税込)
    セーヌ河岸の古書店主が次々と消えていく。謎とたくらみに満ちた極上の小説 露天の古書店が並ぶパリのセーヌ河岸。そこでアメリカ大使館の外交保安部長ヒューゴーは、年配の店主マックスから古書を二冊買った。だが悪漢がマックスを船で連れ去ってしまう。ヒューゴーは警察に通報するが、担当の刑事は消極的だった。やむなく彼は調査を始め、マックスがナチ・ハンターだったことを知る。さらに別の古書店主たちにも次々と異変が起き、やがて驚愕の事実が! 有名な作品の古書を絡めて描く極上の小説。

ユーザーレビュー

  • 脳に棲む魔物

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    感動的で貴著な本である。

    著者、スザンナ・キャラハンは本にある病気になった時24歳。
    訳者のあとがきにあるように、本書の構成は、前半が著者の次第に悪化していく詳細な精神症状と、医師による相次ぐ誤診、診断が確定されない中どんどんと精神状態が悪くなっていくさまと困惑する周囲の記述は、ホラー小説を読むかのよう。

    実は私は読む前から診断名を知っていたし、精神科医でもあるので、この前半は読み進めることが非常に辛かった。我が身を振り返っても、24歳という若さで幻覚・妄想が出て来た場合、統合失調症ないしは双極性障害と診断してしまう可能性は高い。あえて言えば、突然の発症、それまでの社会適応からして、『この

    1
    2015年05月22日
  • 脳に棲む魔物

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    発表当時は珍しかった、自己免疫性疾患が突然発症した女性の、ご本人による回顧録。
    こうした書物を読むときは、

    ・日本とは異なる保険診療/自由診療混合医療の国で起きた事である。
    ・書かれている内容は、現在また異なる基準で判定されたり、価値が変わったりすることがある。

    の2点に気をつけながら読みます。
    そして読み終えました。

    不幸な偶然が3個積み重なった人と、幸運な偶然が3個積み重なった人の差に想いを馳せざるを得ません。著者は後者でした。
    幸運その1.『ポスト』の正社員で、保険会社が診療費をカバーしてくれたこと。
    幸運その2.両親も、恋人も、経済的に自立しており、著者を支える余裕があったこと。

    1
    2014年10月03日
  • 脳に棲む魔物

    Posted by ブクログ

    一気に読めるミステリーを超えた一冊。

    これがフィクションではないということも驚きだが、
    この病を乗り越えた彼女が
    偶然にも物書きであり、
    のちに情報を集めて本書にまとめられたことは奇跡のようなものだ。

    既存のミステリーに飽きた人にぜひおすすめしたい。

    0
    2014年07月18日
  • ルクセンブルクの迷路

    Posted by ブクログ

     どこに向かうかわからない謎めいた書き出し。<本日午前十時五十二分 パリ>。知人女性に街角で呼び止められ動揺する主人公ケイト。そのケイトは、いろいろわけありであるらしいこと。

     ストーリーは二年前にフェイドバック。ワシントンDCに暮らす夫婦が、夫の新しい事業のため、ルクセンブルクに移住することになる。ケイトは仕事を辞めねばならない。だが簡単に辞めることができるかどうか不安である。どんな仕事をしてきたのか、どこか意味ありげに語られる。文章の裏側に隠されている真実と、これから読者は無数に対面してゆかねばならない。あまり多いとは言えない登場人物たちの裏側に隠された真実や真実らしきものと到底信じられ

    0
    2013年07月08日
  • 脳に棲む魔物

    Posted by ブクログ

    細かい描写が多いなぁと思ったらノンフィクションでした。冒頭から胸が痛む場面が続きますが、快復期に向かって主人公が本来の快活さを取り戻す過程はなかなかのカタルシスがあります。
    登場人物たちも小説?と思われるほど魅力的。変わってしまった主人公の周りは、それでも家族愛に溢れていて胸を打ちます(私/家族が病に侵された時、彼らのように愛を以て接することはできると言い切れるでしょうか?)。まぁ快復期に現れる無神経な親戚や友人も印象的ですが。
    病理を解明する専門医がいる一方で、(やむを得ないとはいえ)盆暗な町医者もいます。ノンフィフィクションだからこそ、良いですね。

    0
    2024年06月11日

新規会員限定 70%OFFクーポンプレゼント!