作品一覧

  • P+D BOOKS 父・山口瞳自身 ~息子が語る家族ヒストリー~
    3.0
    1巻990円 (税込)
    山口瞳の実像を長男・正介が初めて描く。  直木賞受賞作『江分利満氏の優雅な生活』をはじめとする数々の名作小説や、世相を鋭く切り取るエッセイなどを世に送り出した山口瞳。  その長男・山口正介が、父・山口瞳の作品に向かう姿勢や葛藤、家族との関係などを、これまで作品では絶対に書いてこなかった封印してきたエピソードまですべてを明らかにする。  一度も休載することなく「週刊新潮」に1614回に亘って連載されたコラム「男性自身」や『江分利満氏』シリーズなどが書かれた背景をはじめ、文壇や学友、終の棲家・国立の人々との交流、女性関係や隣家とのトラブルなどなど、“息子”でなければ書き得ない仰天エピソードが満載。  小学館から配信されている『山口瞳電子全集』(全26巻)の各巻で、回想録「草臥山房通信」として掲載された内容を大幅に加筆・修正した。
  • 池波正太郎の映画日記
    -
    1巻770円 (税込)
    スクリーンに男と女がめぐり合い、時が流れる。あふれる生活感と隙のない脚本、心打つ見事な演出。さまざまな感懐を胸に、銀座に酒飯して帰る……。どのような映画でも、楽しむ術を知っていた池波正太郎が、息づまる執筆の間に堪能した映画と、面白い身近の出来事をつづった、興趣尽きない好読物。全1巻。
  • 正太郎の粋 瞳の洒脱
    4.0
    1巻583円 (税込)
    下町育ちの池波正太郎と都会派の山口瞳。ほぼ同年代のふたりは東京人として好対照だった。吉原に通いつめた正太郎、妻にも敬語を使った瞳。食・着こなし・仕事・時間術……二大人気作家を間近に見て育った、瞳の長男だからこそ書けた秘話満載のエッセイ。瞳が正太郎に送った弔辞も全文掲載。(講談社文庫)
  • 江分利満家の崩壊
    3.0
    夫・瞳についてのノンフィクションを書きたい――癌の宣告を受けてから、別の顔を見せるようになった母。神経症のため、外出も思うに任せなかった母は、その原因を私に吐露し始めた。その「証言」内容は次第に変化してゆき、最後に父の一言に帰着した――。山口瞳の暴露遺伝子が炸裂する、『血族』の場外乱闘篇。

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ユーザーレビュー

  • 正太郎の粋 瞳の洒脱

    Posted by ブクログ

    山口瞳の息子である著者が、付き合いのあった池波正太郎の思い出や印象を自分の父親と比較しながら描いたエッセイ。身内の山口瞳に比べて池波正太郎の方を褒めて書いてあるのは当然だとしても、やはり池波正太郎はかっこいい。せっかちで早口のため「山口君」が「やまっちくん」と聞こえたなどのちょっとした話が面白い。

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    2014年01月20日
  • P+D BOOKS 父・山口瞳自身 ~息子が語る家族ヒストリー~

    Posted by ブクログ

    直木賞受賞作『江分利満氏の優雅な生活』など数々の名作小説や、世相を鋭く切り取るエッセイなどを世に送り出した山口瞳。その長男・山口正介が、父の作品に向かう姿勢や葛藤、家族関係など、作品では絶対に書いてこなかった、封印してきた闇のエピソードまですべてを初めて明らかにする。一度の休載もなく1614回連載されたコラム「男性自身」や『江分利満氏』シリーズなどが書かれた背景をはじめ、文壇や学友、終の棲家・国立の人々との交流、女性関係や隣家とのトラブルなどなど、息子でなければ書き得ない仰天エピソードが満載。『山口瞳電子全集』(全26巻)掲載の回想録「草臥山房通信」を大幅に加筆・修正した。

    去年、「居酒屋兆

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    2020年04月11日
  • 江分利満家の崩壊

    Posted by ブクログ

    もの書きを生業とする人、そしてその身内というのはつらいものだなあ。しみじみそう思わずにはいられない。山口瞳氏の息子である著者が「ぼくの父はこうして死んだ」に続いて、ここでは母の死に至るまでを綴っている。赤の他人の読者でさえ、ちょっと読むのが苦しくなるほど赤裸々に、著者と母親との長年の葛藤や、家庭内での出来事が語られる。ものを書くというのは本当に厳しいことだ。

    三十代の頃だったか、山口瞳さんのエッセイを愛読していた時期があった。共感はしないけれど、全く違う世界を見るようで面白かったのだと思う。うまく言えないが、そこには得体の知れない屈折を抱えた「オトナの世界」があった。「江分利満氏」はこれから

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    2013年06月21日
  • 江分利満家の崩壊

    Posted by ブクログ

    「崩壊」なんていうタイトルだから、どんな凄いことが書いてあるかと思ったが(宣伝文句も激しかったし)、「崩壊」というより「終焉」という感じ。
    山口瞳亡きあと、母と二人で暮らしていた著者(妻子なし)が、とうとう母の死を迎える。
    本書は母とその死について多くを割いて書かれている。
    読んでみて、お母さんは、堕胎やそれから始まる病気については気の毒だが、いい夫を持ち、息子はずっと一緒にいてくれて、結構幸せな人生だったのではないかと思う。息子に妻がいれば、必ずもめただろうし、ずっと息子についてもらうこともできない。
    娘だったら同性の辛辣さで、もっと親子の対立があったかもしれない。
    それに、癌が発見されても

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    2013年05月01日

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