書店で手に取り、パラパラとめくってみたときに、飾らない熱い地の言葉が並んでいるように感じたこと、ちょうど就職試験の替え玉受験がニュースになっていたのもあって、購入した。
著者は、高校時代の半ばまで6年間、アメリカで育ち、ネイティブレベルの英語と、率直で押しの強い「言葉」と態度で、パナソニック入社への
...続きを読む道を得たように見える。その背景があったことと、会社キャリアでの最近の挫折体験が契機となり、就職活動中に面接官から必ず聞かれる「自己PR」についてのコンサルティング活動に、のめりこんでいったようだ。
著者の中原氏のようなメンターの示唆によって、別段、就職活動だけでなく、自分を見つめ直す機会を持ち、内省思索を習慣とするきっかけを掴むなど、得るものがある学生もいるだろう。それは良いが、結果としてカタチになるのは、面接必勝の「パターン」であり、それしか残らないのであれば、あまり意味はない。