あらすじ
就活生の迷いを解消!
新型コロナウイルス感染拡大の影響で、就職活動事情は大きく変わった。活動範囲の限られた中でネタを絞り出し、慣れないオンライン面接に臨む学生達は自分のアピール方法に悩み、やりたいことや働くことの意義さえも見失いつつある。
そんな学生達のために、就活生と社会人をつなぐアプリ・Matcherを通じて、1年間で300人以上の学生と面談をしてきた著者が、就職活動の本質を説く。
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Posted by ブクログ
濃い。なぜ働くのか、そこにどんな自分を持ち込むのか、本質的な内容だと思う。「できないと思ったらできない。でも、できると思ったらできるかもしれないのである」という言葉が、社会人生活23年の私にも刺さる。中原さんのご自身の社会人経験は、涙なくしては読めない。それぞれが自分自身を活かすこと、社会貢献していくこと、そこに向き合うためのヒントだらけな良著。
Posted by ブクログ
大手企業の一社員が語る熱意あふれた就活論
読んでゐておもしろかった就活参考本である。著者自身の経歴がおもしろく、熱意の入れやうに読ませられた。十分勇気づけられたり励みになったりする人もゐるだらう。
トガリまくった熱意ありまくりのESの書き方が教示されてゐる。このやり方は、単にどんな就活生かを知りたいだけの企業などよりは、応募人数が多く、その中から特異な人材を見きはめたい大手の方がより有利かもしれない。著者が就職した会社がパナソニックだといふこともある。
しかし、あくまで著者は1990年代の就活体験者であり、かつ帰国子女としてなにかと優遇されてきた。だから、現在の就活の様相や、一般の就活生とは乖離してゐる部分もある。しかもパナソニックの前はほぼ父親のコネで内定を貰ったりしてまともな就活をしたひとではない。そこらへんは石渡嶺司『就活のワナ』を読むと補へると思ふ。
Posted by ブクログ
書店で手に取り、パラパラとめくってみたときに、飾らない熱い地の言葉が並んでいるように感じたこと、ちょうど就職試験の替え玉受験がニュースになっていたのもあって、購入した。
著者は、高校時代の半ばまで6年間、アメリカで育ち、ネイティブレベルの英語と、率直で押しの強い「言葉」と態度で、パナソニック入社への道を得たように見える。その背景があったことと、会社キャリアでの最近の挫折体験が契機となり、就職活動中に面接官から必ず聞かれる「自己PR」についてのコンサルティング活動に、のめりこんでいったようだ。
著者の中原氏のようなメンターの示唆によって、別段、就職活動だけでなく、自分を見つめ直す機会を持ち、内省思索を習慣とするきっかけを掴むなど、得るものがある学生もいるだろう。それは良いが、結果としてカタチになるのは、面接必勝の「パターン」であり、それしか残らないのであれば、あまり意味はない。