藤田早苗の作品一覧
「藤田早苗」の「武器としての国際人権 日本の貧困・報道・差別」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
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「藤田早苗」の「武器としての国際人権 日本の貧困・報道・差別」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
Posted by ブクログ
2023年11月の会議で、12月に本書に関する講演を聴講できることを知り、慌てて取り寄せて購読した。聴講はオンラインかと思ったが、対面にて聴講させて頂いた。著者も講演の冒頭で触れていたが、「武器」としての国際人権の「武器」に違和感持つことについては同感である。しかし、書籍の内容は「人権」を研ぎ澄まし、ユニバーサル=普遍的に「人権」をとらえる重要性を重視している。日本が「Universal」を「世界」と訳した事が、そもそもの課題で、「普遍的にとらえる」ことの重要性は説得力がある。
本書は、国際人権の概要を説明し、日本における貧困と生活保護、食料への権利、生理の貧困など、日本政府の大臣などが強弁す
Posted by ブクログ
最近はLGBT関連の法案で問題もあったが、ジェンダーの問題、表現の自由の問題などで世界からかなり遅れた国であることが露呈され話題になったが、日本は国際的にも人権意識が遅れていることが本書を読むと想像以上にあることが分かった。世界の人権意識はどんどん進んでおり、国連の人権委員会を中心に是正がされていることが分かる。日本は再三国連より勧告を受けても無視をしている状況で改善どころか後退している印象を受ける。ビジネス上もサプライチェーンの問題もあり、人権は無視できない状況で企業の方が危機意識は持っていると思うが、政治や政府の考え方自体が遅れているとしか思えない。本書に唯一付ける注文としては障害者の人権
Posted by ブクログ
日本では思いやりと混同されがちだが、人権とは誰もが持つものであり、人権の実現には政府が義務を遂行する必要があることや、その義務を具体的に規定している各種の国際人権条約がどのようなものか、実際にどのように使われてきたかということがわかりやすく説明されている。そして、日本には様々な人権問題があり、日本政府に対して人権条約機関や特別報告者から勧告がなされてきたが、政府は的外れな反論をするだけでほとんど実施されていないことも。恥ずかしいことこの上ないのだが、日本政府の問題ある態度や解釈を許さない土壌づくりも、多くの人にとって生きやすい社会へと改善することも、私たちが国際人権を知り、「人権の視点」を持つ
Posted by ブクログ
本書を読んで思っていたよりも、日本は人権意識が低いということが分かった。
思いやりなどの精神面が強調され、本来の意味での人権教育が存在しない。(p23)
そのため、政府が解決しなければならない問題も矮小化され、それらを民間に委ねるということが起きている。
例えば、子供食堂などがそうである。子供の貧困に対して、民間に頼り過ぎているきらいがある。
また、国連の「個人通報制度」というのも日本では使うことが出来ない。(フレーズ参照)
そして、「個人通報制度」と並んで長年日本が勧告を受けているのが、「国内人権機関の設立」だ。国内人権機関とは、政府から独立し独自の調査権限を有する実効的な国内人権救済機関の