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  • 生成と消滅の精神史 終わらない心を生きる
    3.5
    1巻2,800円 (税込)
    古代ギリシャから西洋哲学の歴史を紡ぎ直し、 認知科学、さらに夏目漱石へと至る。若き独立研究者が切り開く、 心と人類の新たな地平。 ソクラテスが心を神から切り離して以後、 人類の心は何度も作り直されてきた。 そもそも心とは何であったのか? AIが台頭する現代、心はどのように捉えられるか? 古代ギリシアから始まる思索の旅は、 西洋哲学の歴史を紡ぎ直し、 認知科学を辿り、夏目漱石へと至る。 学問領域を大胆に横断しながら紡ぎ出される、3000年の心の歴史。

ユーザーレビュー

  • 生成と消滅の精神史 終わらない心を生きる

    Posted by ブクログ

    心の全面化と、それによる消失の時代。通史で見る心の正体。

    ◯人間や心は、与えられた自明の存在ではないし、必然的で本質的な存在でもない。また、唯一で決定的でもないし、変容不可能でもないし、理想へと収束もしない。あらゆる歴史があり得たように、あらゆる人間とあらゆる心があり得た。本書はそういう視点に立つ。
    ◯ひとつの「発明」であると考えた上で、その創造と更新の歴史を辿ってみる。

    第Ⅰ部 西洋編
    第1章 心の発明
    ホメロスからソクラテスへ、すなわち「風のような心」から「制御する心」への移行。
    自律した統一体としての心への変容。

    ◯ソクラテスによるホメロスの否定の本質とは、世界を視ることによって生

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    2024年06月11日
  • 生成と消滅の精神史 終わらない心を生きる

    Posted by ブクログ

    神のものだった「心」をソクラテスが個人のものにし、今や機械が代用する時代に。難解で、半分も理解していないかもしれないけど、途中で投げ出そうとは思わなかった。著者の偏愛と言えるほどの「心」もしくは「考える」ということへの拗らせぶりが伝わってくるから。こういう拗らせている人、好き。

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    2023年04月26日
  • 生成と消滅の精神史 終わらない心を生きる

    Posted by ブクログ

    知人が読んでいる、とのことだったので、自分も読んでみました。
    が、他の人にはおすすめしないと思います。
    一通り読みましたが、結局は、終章の中にある「自画像としてAI?」について書きたかった、つまりは、「自画像としてのAI」というアイデアを提案したかっただけでは(結論ありきで書いた)、という気がしました。

    全体を通して、「人類は「心」をどのように捉えてきたか」について述べているのですが、考察に偏りがあるように思いましたし、現生人類の話をしているのか他の生物(進化の過程における生物も含め)について話をしているのか曖昧だったり、論理に飛躍があったりしていて、「自画像としてAI?」に向かうよう、とに

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    2025年06月04日
  • 生成と消滅の精神史 終わらない心を生きる

    Posted by ブクログ

    心が拡散と集中を繰り返してきたというところは納得。フッサールの説明はめちゃくちゃ上手でスッと入ったけど、他は理解が難しかった。

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    2024年01月31日

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