小野雄大の作品一覧
「小野雄大」の「新時代のスポーツ教育学―Neo Sport Pedagogy and Andragogy―」「体育会系 日本のスポーツ教育が創った特異な世界」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
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ビジネス・実用
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Posted by ブクログ
青森山田高→帝京大でバトミントンに打ち込み、早稲田大大学院を経て順天堂大准教授を務める著者が、自身の競技経験で疑問に思ったことを基に「体育会系」の成り立ちや、スポーツ推薦入試、続発する不祥事、就職後のキャリア形成の困難などを論じる。
体育会系は全共闘運動などの学生運動で、対立軸としてメディアが標榜したのが始まりという。驚いたのは、スポーツ推薦入試の募集人数など要項を詳しく出している大学が少ないこと。学力によらない選抜の上、監督ら人間関係によって決まる進路は不透明さがつきまとう。またスポーツ推薦だと学びたい学部学科も選べず、競技の忙しさも相まって、学力警視につながりやすい。
多くは大学で引退するアスリート。セカンドキャリア形成も課題だ。「競技しか知らない」「競技以上の感動を味わえない」などの意識が足をひっぱるという。また体育会だから就職に強いという神話については、高威信大学のチームスポーツ経験者で男性がエリート体育会系で、ノンエリートとの格差もあると指摘。近年の採用の主眼は集団適応型から、主体的・創造的な個人へと価値軸が移っているとして、組織適応力だけではなく、競技で培った実践的スキルや対人能力を言語化してアピールすることも求められているとしている。
日本の競技スポーツを学生アスリートが引っ張ってきたのは間違いないが、最終的には必ず引退が来るのが競技者の定め。自身が得てきた貴重な競技経験をどう社会に還元していくかという視点が必要なのだろう。
Posted by ブクログ
体育会系学生の不祥事や、某大学が体育会系に牛耳られていたことに驚いたことなどから手に取った。
体育会系の闇を取り上げた本は多いが、こちらはデータを元に掘り下げた内容。研究者著書の新書は眠くなる内容が多いが、体育会系の定義や歴史、問題点など、考えさせられた。体育会系出身の著者だからこそ、書けると思われる。
体育会系の人も勉強できる人も多いと思うし、なにかのきっかけだろうし、一般学生も問題を起こすこともある。スポーツ関係なく、倫理観の身につけ方が重要と思われた。
勉強もそうだが、スポーツに秀でた人ならではの悩みを知ることができ、価値観を広げてくれたと思う。